巨人がリーグ5位確定、予想順位の見方

巨人は5位が確定。あと2試合で、巨人の今シーズン公式試合全日程を終了。

以下は、私が今年4/25時点で順位を予想して、葦葉製作所内の交流掲示板に投稿したときの内容です。

No.174 セ・リーグ順位予想
投稿者 熊恭太郎 投稿日時 2005/04/25 08:20:31

私の予想。

予想順位 チーム
1位 阪神
2位 中日
3位 広島
4位 巨人
5位 横浜
6位 ヤクルト

今年のセ・リーグは、言っちゃ何ですがレベルが低いです・・・。
いい試合がリーグ全体にありません。
中日・広島に若干見られますが、中日には昨年ほどのねばり強さが感じられません。

今年の巨人はさすがに「史上最強打線*1なんて恥ずかしい名前は付けていませんが、
巨人の打率・防御率セ・リーグ最低、全12球団中では11位。(最下位は楽天

HR数が全球団中2位ですが、パ・リーグより試合数が少ないだけなので、
たぶん全球団中1位にはなる予感がします。
まあ、1位を取っても意味のない項目ですけど。

巨人が4位になるのか5位になるのかわかりませんが、Bクラスは高い確率を持って
いる気がします。

あと、交流戦の存在が気になっています。
交流戦は5月6日から始まるのですが、巨人はいきなりボーナスステージの楽天戦なので、
真の弱者がどちらなのかこれで決まる感じです(笑)。
たぶん楽天の方が弱いと思う。

リーグの順位を予想するときに、重要なのは1位と6位だと私は思っております。なぜかというと、取るのが一番難しいから。あとは、2位も争いの渦中にあることが多くて微妙なところなんだけど、あとはどうでもいいなぁ、なんて考えております。

言い換えれば、私が4月の時点で3〜5位と予想したチームは、今年の「注目の必要のないチーム」であるため、ご覧の通り巨人については達観しておりました。まあこれは、多くのまっとうな巨人ファンであれば、今年のAクラス浮上が無理だというくらいのことは分かっていたのではないかと。

その点、「今年の巨人は弱いですね」とか「来シーズンに期待しましょう」とはっきり言えない解説者やアナウンサーは大変だな、なんて思ってしまう。

まぁ案外、当時のテレビ解説の通り、本気で「こんな位置にいるチームではない」なんて思っていたのかもしれない(誰とは言いませんが)。

以前書いた記事と重複してしまうが、もう少しファンやメディアが厳しい目を向ける必要がある。

  • “勝負は最後まで分からない”は真理
  • しかし論理的かつ相対的に、他の球団より強いか弱いか、そして優勝確率という観点から、今年いかに有望であるか、もしくは絶望的であるかを、概ね最初のひと月で判断することは可能である
  • 業界を盛り上げたいのであれば、早期に厳しい目を向けて、チーム低迷の危機を訴えることが必要である。が、相変わらず巨人びいきの業界体質は変わらず、“いくら何でもこんなに酷い成績では終わらないだろう”という楽観的な見方をファンや視聴者に植え付けた
    • 結果として視聴者は「やっぱりダメじゃん」という気持ちばかりが強くなり、チームが弱くても応援してやろう、という気持ちをなくす
    • 視聴者はさらにメディア離れしていく。試合を思わせぶりにあおり立て、楽観的なことを言われるばかりで、中身がないことを再認識させられるばかりだからである
  • メディアやスポーツ関係者から、巨人に厳しい目を向け始めたと感じられるようになったのは、私の感覚では8月中旬あたりからである

他の下位チームだって“こんな位置にいるチームではない”と思いたいわけで、アナウンサーや解説者の立場から言うことは適切ではないと思うが、まあそれはそれとして、4〜7月の段階で巨人が上向きに転ずると信じる発言をしていたメディア・スポーツ関係者はそれなりにいた。まぁ、大半は“巨人が話題にならないと金にならないから”という理由で煽っていただけかもしれないが、まったく現実見据えず、論理的でもない発言だと思う。

結果は5位。常勝球団など存在できぬ時代。あらためて強く認識しておきたい。

  • 今年の巨人は、最初から最後まで弱かった
  • 8月頃まで、メディアは巨人の強さと人気を煽るだけの存在だった(言っていることにいい加減な内容が多かった)

しかし来年は、人気回復の要素もいくつか見え隠れしているようだ。5位の下は最下位しかないのだから、実力が上向く可能性も高い。今年が特殊な年であって、来年の巨人とマスコミには期待が持てるだろうか。それとも、長期低迷の兆しなのか。

*1:史上最強打線」という呼称は、マスメディアが勝手に煽っているのであって、球団が付けたものではない