工事休暇
今日はお休みであります。
何がお休みかというと、家の内装工事を依頼している職人たちに休暇をあげたので、家の人間もスケジュールや激しい作業音に振り回されず、落ち着いた一日を過ごせるということである。
ベッドの上に寝転がることや、何気ない布団干しやぞうきんがけが、これほど安心できることだなんて考えたこともなかった。
工事のある日は、作業外の時間でも、大がかりな片づけや掃除が必要だったり、一度仕舞った食器や調理器具などを取り出して食事できる程度には生活レベルを回復しなければならないので、家に住む人間は朝と夜こそ、何らかの作業をしていなければならない。スケジュールの都合で、夜遅くに寝て、早起きする必要がある。母や祖母は、日中は工事の狭間で、倉庫と化した部屋の隅で、じっとしていなければならない。だいぶ精神的に参っていたりする。
というわけで……、久しぶりにみんなぐっすり眠れたようだ。
自宅で4人も5人も作業服を着たゴツイ男たちが往来する日々というのは、とにかく落ち着かないものだ(別に仕事に来ている職人たちが悪いと言うことではないのだが)。トイレも水道も好きなときにアクセスできない。家の中で連絡を取り合うのに携帯を使ったりする。ちょっとした不自由さが、大きなストレスとなっていく。
作業する側もその辺は理解しており、作業工具や行動の自由、束縛時間などへの配慮は怠らない。さすがプロだ。
しかし、こういう現場を経験すると、地震などで家が半壊もしくは全壊した方たちの心労がこの何十倍にも達することを想像すると、察するにあまりある。ついそういうことに思いを馳せてしまう時点で、やっぱりいつもと違う日々を過ごしているのだな、と思う。
工事の日々を過ごすのに準備しておきたいもの
- ラジオ(テレビが見られないとき用。今回は役に立った)
- 水(水道が自由に使えない)
- 紙コップ、紙皿、割り箸、スプーン、醤油、電気が使えれば湯沸かしポット(食材を入手しても調理できないので、インスタント食に頼る)
- マスク(あると落ち着ける。木くずや布クズなどが舞っている)
- 上着(窓やドアを開けっ放しにすることがあり、場所と時間帯によっては寒い)
- 携帯電話
災害対策用品とイメージがかぶる。
トイレはどうにもならない。災害対策なら携帯トイレを準備しておきたいところだが、まさか工事対策にまで必要とは考えまい。トイレは、内装工事でもちょっとした不自由さがある。
災害ではなく意図的な工事の場合、トイレの使えない時間帯を、業者と取り決めておく必要がある。うちの場合は、トイレが使えない時間帯は半日で済んだ。