Visual C++ 2010 Express Editionをテスト

VC++2010 Expressを入れてテスト。使い始めた直後、MFCがないことに気づいてちょっとがっかり。

メニューリソースを編集するエディタがなくて、MFCがないせいかスケルトン生成ウィザードがしょぼく見えて、ついでにクラスウィザードもないから、ビジュアルなコンパイラという感じがしない。

さすがに評価版というところだが、そんなもんC++にゃいらんよ!というストイックな方にとって、C++0xが若干取り入れられたというコンパイラは気になるかもしれない。

この初期化。

const vector<wstring> arStrs = { L"Red", L"Green", L"Blue" };

初期化に使うクラスinitializer_listはあるらしいけど、標準ライブラリでは使っておらずエラーに。アップデートで改善されますように。

それと、sizeof(CClass::m_member)というような、インスタンス化されていないクラスメンバのsizeofもエラーになった。

もう一つの目標であったBoostについては、バイナリリンクまで含めて動作確認できたので、個人の開発環境としては機能しそうな感じ。環境自体の速度を除けば問題ない。

自前のライブラリくらいは再コンパイルしてみたかったけど、MFCを使っている箇所があってできない。MFCに依存しないコードも多いので、ちゃんと分離すれば一部はライブラリ化できるかなあ。果たしてそれをやる意味があるか。

たぶん、有償版を買えってことでしょうな。


Boostのヘッダでワーニングが検出されてちょっと気になった。

e:\lib\boost\boost\mpl\print.hpp(51): warning C4308: 負の整数定数が符号なしの型に変換されました。
    enum { n = sizeof(T) + -1 };

古いVC++でも出るんだっけこのワーニング。

Boostはあんまり使ったことがなかったけど、こういうのって日常茶飯事なのかな。