土用の丑の日のウナギっていいの?

昨日はテレビなどで「夏を乗り切るために、ウナギを……」と、土用の丑関連の話題を報じていた。

確かにウナギは、夏に多くを必要とするビタミンB1を含む重要な栄養素が盛りだくさんだし、健康維持のための食材として納得させられるだけの存在感を持っている。

しかし、二ヶ月も続く夏を乗り切るためにウナギを食べるというのは、本当に正しいのだろうか。ウナギがどんなに凄い食材だと言っても、一度食べたら十日も元気でいられるほどの効果はないはずだ。毎日食べるならまだしも。

それよりも、働き過ぎや運動不足が重なり、ヒートアイランド現象で暑くなりすぎた都会で熱中症にかかったり、貧血で倒れてしまう可能性の方がよほど高いと思う。

「ウナギを食べて、バリバリ働くぞォ!」

こう叫ぶサラリーマンがいるとすれば、確実に破滅の道を歩んでいると言わざるを得ない。

さらに、ウナギ料理には濃い味付けのものが多い印象があるから、高血圧にもよくないと思う。料理屋で食べるウナギなんぞなおさら。高血圧症になると、エアコンのある屋内と、屋外の激しい温度差が命取りになることがある。夏場は水分が不足しやすくなるので、血管が詰まりやすい時期でもある。

テレビでは、うな丼をおいしそうに頬張るサラリーマンの姿が映されていたが、あの人たちが数時間後に倒れてしまったかもしれないと思うと背筋が寒くなる。

というわけで、以下のことが言える。

  • ウナギを食べたからといって仕事を頑張ると、過労で倒れる恐れがある
  • 濃い味付けのウナギ料理を食べると、心筋梗塞や脳血栓にかかって死ぬ恐れがある

これが私の言いたいウナギに関する恐怖。皆さんもウナギの甘い罠には気をつけて。

日本人は普段からいろいろなもの沢山食べてるんだし、ウナギを食べよう、なんて栄養過多の日本人に言わない方が、健康のためなんじゃないかなぁ。