NTFSドライブ圧縮

バックアップ作業。ついでに、バックアップドライブに対して、NTFSではじめてドライブ圧縮を行ってみた。以下、圧縮率。

  • 10,761,371,648byte → 9,272,274,944byte ( 86.2% )

圧縮アーカイブPNGJPEGが多いせいもあるが、BMP、PSD(Photoshop)、AI(Illustrator)、テキストも多いので試してみたのだが、全体としては上記にとどまった。

ZIPの圧縮フォルダではファイルの出し入れが遅すぎるし、他のアーカイバで管理するのは辛い。そこでファイル単位での圧縮が役に立つのだが、当然、既に高圧縮がかけられているファイルもあるので、そういったものはできれば避けて圧縮したい…。特定の拡張子を除いて、まとめて圧縮する方法って無いだろうか。

トラブルも発生。今回圧縮をかけた対象はUSB接続のHDDなのだが、圧縮処理中に接続が切れて、処理に失敗した。再接続の後、続きを圧縮して終了はしたものの、ちょっと不安だ。まぁこういう事態を想定して、ドライブ使用量の少ないうちに圧縮を試してみたわけなのだが…、データ破損のリスクを背負い込んでまでこの程度のサイズを節約したいかというと、どうかというところではある。

ただ、使用感としては、NTFSの特性ゆえか、全体圧縮に対するリスクは、DOS〜Win95/98/ME時代に比べてずいぶんと緩和されているように思う。圧縮ドライブを扱っていることに対する意識は少なめで、気軽に圧縮する気になるインターフェースになっているし。今回はトラブルが発生したが、トラブルが発生した瞬間に書き込もうとしていた元ファイルに対して、破損は見られなかった(無駄にディスク領域を食っている可能性はあるが)。

圧縮してみようと思ったきっかけは、USB転送の遅さにある。数百メガバイトのデータを転送することが多いので、作業時間が馬鹿にならないことがある。この際、圧縮されたデータの復元にかかるオーバーヘッドよりも、転送速度の遅さの方が問題として大きいかもしれない、と考えたのだ。

しかしこのドライブ圧縮(というかNTFSの場合はファイル圧縮)、少しでも使用している人はNTFS使用者の何パーセント程度いるのだろうか?


そういえば、フォーマット時に「圧縮ドライブ」に指定することもできたんだった。すっかり忘れてた。上記はファイル単位で圧縮。


というわけで、圧縮ドライブに指定してしまった。

  • 10,661,715,968byte → 9,106,012,020byte ( 約85.4% )

容量的には、10%ちょっと節約できるということか…。

さらに、LZH,PNG,JPGを除いたファイルの圧縮率は約79.3%という結果が出た。以下は3拡張子の内訳。

拡張子 サイズ
LZH 2,908,004,352byte
PNG 216,186,880byte
JPG 37,060,608byte
Total 3,161,251,840byte

上記ファイルについては無圧縮(100%)とみなし、残り分だけで計算した結果が79.3%。

圧縮後、試しに270MBくらいのLZHファイルに読み込みアクセスしてみたが、体感的な時間ロスはなく、十分な速度でアクセスできる。昨今はHDD容量が増えていて圧縮の必要性が低いことも確かだが、CPUも速くなっているので、圧縮データの復元処理にかかる負荷も無視していいレベルに落ちてきているのだと思う。

書き込みの方は分からないが(おそらくランダムアクセスになると遅いはず)、バックアップドライブなので、書くときは一気書きが基本になるから、あまり気にしていない。


ドライブ圧縮は、リスクもあり使いたいと思える場面はほとんどないが、今回のようなバックアップメディアが対象の場合、それなりに効果があると感じる。

画像にJPEG、映像にDivX、音楽にMP3やOgg Vorbisを常用している、スキル的に並以上のユーザーであれば、常用しているローカルディスクに圧縮をかけるメリットはほとんどないと思う。