嗚呼、楽天よ堪え忍べ……

パ・リーグの三回戦、楽天が十一安打しながら完封負けを喫し、野村監督がもがき(ぼやき)続けるという話……。

野村監督「こういう野球はじめて見た」11安打むなし完封負け
http://www.sanspo.com/baseball/top/bt200603/bt2006033103.html

十一安打しながら無得点というのは確かに珍しい。ある意味凄いチームだ。皮肉にとられるのだろうが、数多くの試合を見てきた人なら驚く人が多いと思う。

私は楽天については、ユニフォームと球場が気に入っている。堅実に金をかけて(プラス、辛抱と努力も要したが)人気を得ていったダイエー(現ソフトバンク)とはまた違った方法で人気と実力を付けていける可能性を持ったチームだと思っている。でもまぁ、基本はダイエーと同じでしょう。地元、辛抱、努力が重要なキーワードじゃないかなと。

おそらく今年も最下位は免れまい。しかし上昇努力の感じられないセ・リーグの下位球団より、興行としてもプロチームとしてもそれなりに意気込みが感じられる現在、まだ私は好感を持ち続けている。

ここは思い切って全員にバントさせるとか(バント嫌いなんでしたっけ野村監督って…)、長打者を一切置かず足だけで勝負するとか、とにかく極端な戦法を試してみてはいかがかと。どうせ失うものなんて何もない。…なんて言い過ぎでしょうか?

いずれにせよ、過去の経験を元に楽天というチームを推し量ることはできないと思うし、それをやってしまうと損をすると思う。楽天は新しいチームであり、地元のファンも応援形態を確立しきっていない印象がある。少なくとも新鮮に感じられる。そのことを監督には理解して欲しいと願う。


さて、今日はセ・リーグの開幕戦。巨人横浜戦は上原対三浦。うわぁ、両方とも私の好きな投手ではないか。

それと巨人の四番に新主砲が居座っているようだが、今のところ関心はそれほど沸いておりませぬ。願わくば日テレには、巨人びいきと無用にうるさい実況を行ってWBCの勢いを自ら切り捨てるような愚は避けて欲しい。第二期の長嶋監督が就いた頃から興行第一の極端な体制に変わってしまったテレビ中継だが、今年こそは視聴者の心理をしっかり読んでいただきたい。ホームランなどファンはさほど望んでいないのだから。