雨雨雨とエアコン悪玉論
ほとんど一日中雨。明日も雨だらけだそうで。
雨を迷惑と感じる人には申し訳ないが、個人的には心の中で快哉を叫びつつ快適な環境で様々な作業を進めさせてもらっている。その最たるものが映像のエンコード。室温が摂氏30度を超える状況では精神衛生上の良くない作業であるため、溜まった録画データをもてあまして最近は途方に暮れていたので。ようやく処分が進む。涼しいと夜はよく眠れるしマシンを快適に扱えるため他にも好影響が出る。
一方では父が一時間あたり約三回のペースで「よく降るなぁ」とぼやいている。仕事にも支障が出るので明日はタバコの量が増えそうな勢いだ。
雨が降って喜ぶのは蛙と私ばかりなり……なんて思っていたら、部屋に雨蛙が進入。雨嫌いする父を嘲笑し私を歓迎するかのようにぴょんぴょん部屋を飛び回る。これがまたかわいいのなんの。さすがに長時間部屋の中にいると弱ってしまうので外に逃がした。
誰でもいい。私にエアコンと電気代を恵んでくれるなら雨を迷惑であると宣言してやってもいいのだが。でも明日の雨はエアコンの有無にかかわらずちょっと困るかな。
実はエアコンについては、我が家ではエアコンを嫌いたがる風潮があるため安易に付けられないというのが本当のところ。エアコンと体調と運動不足と温暖化による“異常”気象を絡めて根拠の薄い持論をひっきりなしに語りエアコンと扇風機を悪者扱いする人たちがいるため精神的に辛いのである……。
かくいう私もエアコンはあまり好きではない。好きではないが別に否定的というわけではなく、度を超えて空調機器をバッシングする環境に育ってきたのでこれまではあえて摂氏38度の部屋でもウチワだけで過ごしてきたわけだ。はじめて部屋に扇風機を導入して夜中にオンにして寝た翌朝はもう大変である。朝食を食べながら、とくとくと扇風機やエアコンの害悪について説教されるわけだ。
極端な空調機器・扇風機悪玉論。これによってエアコンや扇風機を神聖視するようになり人の目を盗んでスイッチを入れる癖がつく。まるで中学生が親の目を盗んでエロ本を読むようにコッソリと。だけど普段はエアコンや扇風機をオフにしなければ“健全”であることを証明できない。健全であることを証明できなければ長々と聞き飽きた説教を聞かされて本物の不健全になってしまう。だから作業効率の低下を招いてでもエアコンを毛嫌いするフリをしてきたわけだ。
お金や電力量以外の面で難儀な問題である………。