冥王星カットの話

冥王星が惑星ではなくなるのだそうで。

新聞やネット記事を読むと、惑星ではなかった天体を惑星として定義づけることを「昇格」と表現している記事が多いが、そうなると冥王星は「降格」ということになるのだろうか。

それにしても、太陽系の惑星を題材にした漫画や占いなどが世界に数多くある中、いきなり惑星の数が増減してしまうと対応が大変そうで。

たとえば太陽系の惑星にキャラクタを割り当てて登場メンバーを構成する物語とか。いきなり冥王星のキャラだけ「降格」させられるわけで、今回の議論で水星キャラや金星キャラよりも格下のイメージを植え付けられかねない。

占いも、人間の誕生日を元に相性のいい惑星を提示するようなものを見たことがあるから、そうした占いで「冥王星」と診断された人にとってはショックかもしれない。自分の属性が降格してしまったわけだから。まぁ、そのうち占いが改訂されて、もう一度占ってみたら冥王星じゃなくなるのかもしれないけど。

惑星を惑星と呼んでいるのは人間だけであって、こうした定義はその場の雰囲気や情報誤認などで決まってしまうことだって往々にしてあるだろうから、あまり宇宙開闢以来の普遍の定義として取り扱うような表現ってしない方がいいのかもしれませんな。宇宙って分からないことの方が多いわけだし。