北京五輪・野球日本は台湾戦で初勝利も貧打が気になる

台湾戦に勝利で一勝一敗。よかったなあ。

ゴールドメダルばかり期待しても難しいことは分かっているので、私は背一杯やって二位や三位なら別に良いと思っています。応援しております。

テレビでは新井選手の調子を問題視するコメントが多くあった。心配するのは仕方のないことだと思うが、問題は新井選手個人より、全体の貧打の方にある。今の日本チームには、WBCのときのような元気がない(イチロー選手がいないし、ある程度は仕方のないことでもある)。

ただ、八回までの台湾の投手はとてもよかった。正直なところ、あのレベルの投手ばかりがこれから出てくるなら、日本は苦しい戦いを強いられると感じた。これまでの投球内容を見る限り、日本の先発陣よりいいですよ。

貧打については、どちらかというとキューバ戦の方が気になる。チャンスをものにできない弱さを、台湾戦の九回猛打で克服してくれた……と、信じたい。

「日本は打線に繋がりはある」とするTBSのコメントはどうなんだろう。キューバ戦から台湾戦の八回まで、二点ずつしかとれていない打線に「繋がりがある」なんて説得力がなさ過ぎる。まあコメントした仲居くん自身は専門家じゃないんだけど(もちろん私もそうだが)、試合の評価をそこに委ねるところに番組のいい加減さを感じた。

TBSのコメントは、暗い話題を提供しないための配慮かな?

ウソを言っても仕方がないので、日本打線の調子については何も言わない方がいいと思います。それより、キューバを相手に四失点、台湾を相手に一失点で抑えたこと、心配された上原投手が完全復活していることを明るい材料としましょう。これは高く評価していいと私は思っています。

台湾戦で同点に追いついたのは本塁打によってです。連打じゃない。そして九回に打てたのは、台湾がひどい投手を起用してきたから。ちょっといい投手が出てくると要所で抑えられてしまう形は、キューバ戦・台湾戦ともに変わりない。

そしてこれは、優勝できない年の読売ジャイアンツにそっくりというのが……ううっ。

でも投手陣は悪くないです。むしろ予想以上にいい。


最終回に上原投手が登板した。内容は完璧だった。よくぞ立ち直ってくれた。もの凄く嬉しい。前回述べたとおり(http://d.hatena.ne.jp/kumashige/20080717/1216298267)、かの投手はリズムが重要であり、走者なし・精神的に張り切れるときに投げるとああやってうまくいくのだと思う。

これで投手陣が崩れ、チームが成績不振になったらもういいや。十分やっただろう。

対して、台湾の九回の投手は穴だ。日本の打線が立ち直る機会になったらいいな、と思う。