上野、激闘、ウエノ、サヨナラ

五輪女子ソフトボールでのアメリカ戦とオーストラリア戦、二つとも強敵で、かつ投手戦だった。

野球の世界では、一つのチームが同じ日に二つ試合をすることをダブルヘッダーという。条件を満たせば、日本のプロ野球でも起こりうる。

だが、たとえダブルヘッダーであっても、一人の投手が二つともスタメン出場し、延長まで含めてすべて投げきる、などという話は前代未聞だった。上野投手は一日に300球以上を投げきった。

いや、ソフトボールと野球は違う、と言われるかもしれない。だが二試合とも味方の打撃支援が弱い中、息の詰まる延長戦を投げきる姿は、見ていて本当に痺れた。

アメリカ戦で敗戦したが、オーストラリア戦で勝ち、みごと決勝に返り咲いたので、お疲れさまを言うにはまだ早い。明日の夜までゆっくり休んで欲しい。