おりんの敵はゾンビ

何回死んだのか数えようとしたが、とにかく滅茶苦茶だ。さすがテレ東。

本編終盤の3月頃、敵のボスである植村道悦は、ついに重傷を負う。彼は恐ろしい敵だ。

彼は主人公に脇腹を貫かれ、鉄砲隊にハチの巣にされた上、自爆して業火の中に消えたが恐るべき生存能力を発揮、重症のまま生きていて、最後は城の石垣に落ちて本編が終了。番組が最終回だったから、さすがに死んでいるだろう……が死体は確認されなかった。

9月のスペシャル1話ではやっぱり生きていて、奮戦の末、主人公に首を刺し貫かれて、たまたまそこにあった底なし沼に引きずり込まれて死んだ……と思われた。しかし沼に呑み込まれる直前、「わしは死なんぞ…」の捨て台詞を吐いて沼に消え、番組が終了。次回予告では完全な姿で蘇っていた。

スペシャル2話の今日、道悦はやっぱり生きていて、今度は胸を刺し貫かれて硬直したままバタリと倒れ、動かなくなった。「死んでくれ!」と懇願しながらとどめを刺した主人公、倒した後のキメゼリフがいつもと違い「闇の鎖、すべて切りました…」と感慨深げ。その上大爆発があって巻き込まれた道悦の体は、落盤の下に冷たく押しつぶされた……と思われた。

ところがエンディングではゾンビのごとく、落盤の下から血まみれで蘇る道悦の姿が……。

そして番組が終了。おりんの逃亡者(のがれもの)の旅は続く。というナレーション。


これほどしぶとく生き返るラスボスがかつて時代劇にいただろうか。殺したのに死なない敵。

どう考えても続きがあるよなあ。来年の正月か春か。また放送するなら見るしかない。