手元で書くメモや記事と、表に公開する記事の差

ちょいとゲーム編集ツールの話から入ります。

先週、Desigeonの今後の機能に関する記事を書いたりしたんだけれども、中途半端な気がするし、実現可能性という面からも不安なので、投稿を避けておりました。どうせ書いても動けない。

当初予定していたメッセージカスタマイズ八段階がすべて完了したことは、かなり安心してます。

いまは何かやるとすれば、ツール周りの文章をやったり、サンプル的シナリオについて考えてみたいです。

結論に安心するか、くだらない記事じゃないと表に出さない傾向がある

熊恭太郎雑記を書き始めて4年半、いまいち自分の立ち位置として、何をどの程度書くと世間的に楽しいのか、あるいは自分で楽しくやれるのかという加減を掴めなくて、これだと思う記事以外は、ある程度書いても表に出さないことが多い。そして、それが残念な気がすることがある。

かといって表に出すのもどうかなあと、保留し続けている無数の記事を眺めつつ思いながら、やっぱり出すのを踏みとどまる。

世間ではどうなんだろう。時間的に実現の難しい開発案件や、合意の見えない、あるいは世間的に意義の感じられないテーマを、わざわざブログに書いたりするんだろうか。

中には、自分の考えを整理する目的でブログを書いたり、何かを表に書くことで自分を客観視しようと試みる方もおられるようで。

私にも若干、そういうところがあるんだけど、書いている途中で、自分の中で折り合いが付いてしまうことが多くて、その目的では公開記事にしないことが多い。

公開するときは、面倒な話が自分の中でまとまりそうなものか、本当にどうでもいい記事かのどちらかだった。

開発記事なんかだと、「できれば、こんなことをやってみるかもしれません」と自信なさげに書いておきながら、実は8割方、作り込みが終わってエンドが見えた時点で書いていたり。逆に言えば、あまり進んでいない開発案件については、考えがあってもあまり公開してないんだろう。

本来なら、記事が中途半端であっても、あるいは結論が不安でも、「書きたいことを書いて投稿する」というコンセプトがあるなら表に出すべきなんだけど、どうにも、結論に安心感が持てないとその気になれないことが多いようだ。

ブログシステムは開発メモに向かないが、メリットはある

やってみたいと思いつつ、不毛に感じるのがオンライン開発メモだ。冷静に考えてみると、これはブログに向いているようで向いてない。

ブログシステムに開発メモを書くとすれば、自分の考えを整理したり、記録として残す目的があるんだけど、書いている途中で「表現を整理する」ことが新たな目的として生まれてしまうことがあるので、手元のメモソフトに積んでいった方が作業リスクが小さい。

そればかりか、ブログはメモツールなどと比べて、記事の分類機能が弱いので、古いメモが埋没してしまう恐れがある。

オンライン記事にするメリットとしては、ハードディスク破損に強いことがあるかなあ。万が一の時にもグーグル先生がいるし。ひとたび記事にすると安心感がある。

あと、簡単にブラウザで読める記事になる点は大きい。プレビューするだけで楽しくなる。

けれどメモ書きというものは、アウトプットを楽しむことは二の次のはずで、手軽に書き残すという第一義は満たす必要がある。

で、トータルで考えて、できたら非公開のブログシステムもしくはPukiWikiを使って、開発よりの記録ができないか、と考えた(グーグル先生は入ってこられないけど)。

でも開発目的のオンラインツールを二つ管理するのって体力(≒時間)がいりそうだし、裏の開発メモツールはそのうち、消えてしまいそうだなあ、とも。

仕様書に近いものを作成するオンラインツールはないか、と考えたが

ソフトウェアの仕様書を書くような感覚で編集できる、分類・検索機能の充実したオンライン開発サービスがないか、ということも考えた。

目的は、非公開もしくは利用者との距離を置いた状態で記事を公開し、そこで開発用のメモを蓄積させることだった。

この要求は難しい。

UMLやプレゼンの編集機能がなければ仕様書などろくなものにならないわけで、それをブラウザ上で編集し、メモツールのような検索機能まできちんとする、なんてサービスを期待するなど贅沢というものだ。

それに、そんな着想でサービスを利用しても、手応えはオンラインでOfficeデータを編集するのと変わらなくなってしまう。だったらOfficeでいいだろうとなりそう。

今のところメモツールに勝る気軽さと安さはなし

やっぱり手元のメモソフトと格闘するに留めるのが現実的なのかねえ。

上の主旨からは離れるが、ただのメモの弱みとして、「よーしメモを書いたぞ!さあ盛り上げて作っていくぜ!」という流れを作ることができないことが挙げられる。

そこを補う何らかの要素を挿入して、一方で、開発メモは今のままがいいのかもしれない。

単に盛り上がるだけなら飲み会でもやる。でも飲み会はダメだ。ゲーム開発の関係者が集まると楽しいけど、“創作意欲を刺激されたような気になる”ところで終わる。その目的には使えない。

モチベーションに繋げる方法。要ひとひねり。