復刻版『火吹山の魔法使い』発売

火吹山の魔法使い』は、ゲームブック普及のきっかけとなり、その後の原型となった草分け的存在で、このたび復刻を果たした。ちなみに「火吹山」は「ひふきやま」と読むのが一般的なのだそうだ。(要するに、全部訓読みしろってことね)

私は小学生の頃、「ひふきさん」と読んでいたし、今でもそう読んでしまう。まあ伝わればOKってことで。

いわゆるFFシリーズ*1の第1巻で、FFシリーズは全59巻あるのだそうだ(60巻めも制作されたが、発売は幻に終わったとか)。

私も第1巻をはじめ、十冊程度遊んだが、FFシリーズはさほど力を入れたシリーズではなかった。理由は、簡単に言えば、アタリハズレが激しかったためだ。現代で言えば、コンピュータのゲーム漁りをするようなものだ。小学生の頃は小遣いが限られているので、たかが数百円の買い物といえど、リスクの高い買い物は避けねばならなかった。

FFシリーズで好きだったのは、『バルサスの要塞』『地獄の館』『盗賊都市』の三作だ。

バルサスの要塞
コンピュータゲーム『ウィザードリィ』に先駆けて経験した「回数制の呪文システム」のゲームだった。ホラー色が濃く、インパクト十分。難易度は高い
『地獄の館』
いわゆるクトゥルフもので、典型的な西洋風ホラー。また、いわゆる「館もの」のアドベンチャーゲームであり、この二つの要素は、当時の私には十分新鮮だった(後に腐るほど触れるジャンルだが)。難易度はかなり高い
『盗賊都市』
中世西洋風のスラム街を舞台にした物語で、夜盗やごろつき、詐欺、貧困など、都市の陰に渦巻くドロドロとした部分をよく描いた都会ものアドベンチャー。難易度は中〜低程度。類似に、ソーサリー第二巻『魔の罠の都』(旧名:城塞都市カーレ)があるが、あれに似ていて、私はどちらも好きだった

・・・うーむ、今日のゲームブック話はこんなところにしておこうかな。一応、染まりきらない程度に書いていくつもり。

*1:FFは、国産コンピュータRPGにあらず。「ファイティングファンタジー」の略で、海外を代表する業界では著名なゲームブックシリーズ。ただしそれぞれの巻はストーリーが独立し、完結する。作者も様々