巨人 0 - 11 ロッテ

セ・リーグ最下位と、パ・リーグ首位のゲーム。

二日前、信じがたい日ハム相手の三連勝を飾った巨人。交流戦では調子上向き模様の巨人と、並みの位置にいるロッテ。しかし、この二チームは総合力において、まったく勝負にならないと思っていた。

交流戦前、防御率2点台前半をずっとキープしていたロッテに対して、巨人は6点台から5,4点台にスライドし、ようやく「並みの下位球団」クラスに落ち着いてきたチームで、理論上はダブルスコアで勝負が決まるのが当然という感じの組み合わせ。巨人に勝ち目があるとすれば、5試合に一つくらい訪れるロッテの先発ローテーションの穴に対して、偶然HRが重なるか、先発が粘って粘って1失点以下に抑えることだけだ。

基本的に、巨人はロッテから3点以上をとることはできないから、巨人の先発投手が3失点した段階で勝負はつく。しかし…、うぬぬぬ、この結果はさすがにキツイ。3失点で終わるならいい感じだと思う。でも、後発の投手がなぁ……。

  • ロッテ 14安打 11点
  • 巨人 11安打 0点

11本も打っていて点が入らない。巨人が三塁を踏んだのは一度だけらしい。この差は一体何だ。

私は巨人の交流戦の前半戦、ソフトバンク戦(1勝2敗)とロッテ戦は、合わせて1勝5敗か6戦全敗という予想を立てていたのだが、本当にその通りになるような気がしてきた。ここで3連敗すれば、日ハムの3連勝がフイになるわけで、せっかくの「交流戦運」も地に落ち、最下位争いが延々と続くだけだ。

ただ、別の見方もある。本日、交流戦6試合のうち、1試合が雨天中止、残る5つのうち、広島を除く4つはパ・リーグが勝利している。巨人からすれば、上位のほとんどのチームが負けたわけで、実はさほど痛くはないのかもしれない。

全般的に、パ・リーグの方が強いということであれば、連敗さえしなければ、つまり5割をキープさえしていれば順位が上がっていくということになる。セ・リーグは混戦だけに、5連勝して6連敗するようなチームより、堅実に1勝1敗を繰り返すチームの方が、数値以上に有利な面があるのかもしれない。

リーグ内の貯金と借金の値がイコールにならない交流戦ならではの開き直り方。

逆に、この考えで益々苦境に立つのが、楽天である。今日は勝ったようだが、ようやく通算10勝目。積み重ねた黒星は38。シーズン前、「100敗ペース」が囁かれていた評判の通りの展開になりつつあるが、私が思うに、目に留まるのは黒星の数ではない。交流戦の導入によって、かつてないほどの「ゲーム差」が広がり、史上記録を打ち立ててしまう可能性が十分にある。40とか、50とか、そういう恐ろしいものになるかも。

  • 相手リーグに弱い球団が集まっている場合、首位のチームが通常以上に勝ち数を伸ばす可能性がある
  • 4,5位のチームが、上位のチームに劣らないくらい勝ち数を伸ばす可能性がある

というわけで楽天は、1位とのゲーム差、そして5位とのゲーム差両方で悲惨な結果になりかねない。個人的に応援しているので、ぜひついていって欲しい。

一方の巨人は、貧弱な戦いを見せる割に、首位とのゲーム差が4.5しかない。理論上、最短5試合で首位と最下位がひっくり返る計算。低迷の仕方にもいろいろあるものだ。