20歳ガングロ社長

いやはや、なんとも面白い時代だ。Macユーザーらしい。「ギャル=オタク」説も書かれているので、私のページに来訪された方はぜひ(なぜ)。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0505/23/news061.html

――あなたにとってITとは?
「とりあえず、スゴイとしか言いようがない」

いい反応。こういうの大好き。

sifowのサイトも拝見したが、ブログにしても公式サイトにしても、こりゃ才能あるだろう。自分で作ったのかどうかは知らないけど。ちょっと見づらいかな。

まあ私に言わせれば、ITも萌えもガングロギャルも似たようなものでして、周囲に同化しなければ不安で仕方なくなる日本人の心の表れとでも言いましょうか。あとはマスコミの思惑が重なって、こういう造語が流行るわけですな。それを、自分が育ってきた環境で植え込まれた常識に反するからと言って蔑む人もいれば、私のように“俺は興味ないが勝手にやってくれ。楽しけりゃいいんじゃねーのか”と冷めている奴もいる。

私にだって、手放しで受け入れたい趣向というものはある。近代戦史や海軍の話なんて大好きだし。あと三国志やゲーム制作の話も。女性も好きだな。

みんなで集まって騒ぎ立てる対象が、萌えキャラであるか派手なネイルアートであるか軍艦であるか。その違いがあるだけだろう。キモイ、と言っている人は恐らく、広く浅くの人で、特定のものに血道を上げるということを嫌う人なのだと思う。逆に一部に無頓着になってしまうことを嫌う人というか。

私が大学に入学したとき、数学の講師からこういうことを言われた。

「これからは“オタク”と呼ばれている人たちが活躍する時代になる」

私がオタクと呼ばれていたのかどうかは知らないが、そういう資質はあると思う。何にオタクなのかは知らないが。確かに就職活動では、どん底の景気の中、6社中5社に合格した。偏差値40を切る三流大の出で一部上場企業に合格したのは、ひとえにオタクだったからかもしれない。入社してみれば、周りは東京理科大とか慶応大とか東大女子大とか、お前らどこの国の人?という感じの人ばかりが集まっていた(ちなみに、今はそこにいません)。たまに専門卒とかいると、気が合うんだよなこれが……。でも、分不相応とかそういう感覚もなかったし、楽しかったな。

だから、sifowさんが妙に輝いて見えるのは、ガングロギャルだからなのかもしれません。人生で一番大切なことは充実を得ることで、常識や思想、金や名誉なんてものも、それを入手するための道具ですからな。道具として使いこなせればいいが、10億円手に入れたら友達を失っていた、なんてことさえ人生にはつきまとう。死ぬときはすべてを失うのだし。みんなが思いつかないような武器で充実を勝ち得るのであれば、なんの問題もないでしょう。

もともとの辛さに加えて、世間では“社長”に対する冷たい目というものも別にある。いろいろと大変かもしれないが、末永く進んで欲しいものだ。

それにしても、ギャルであることが売りか。若くていいなぁ。私は、ゲームブック革命でも起こしましょうかねぇ。懐古じゃなくて、ゲームブックのよさを活かしたPCゲームサービス。主にテキスト中心のオンデマンド。作家を沢山増やして、それぞれに商品を書いてもらうの。点数だけは集まるだろうな。