もったいないノートパソコン
我が家に、液晶ディスプレイの下部だけ壊れて真っ黒になっているノートパソコンがある。性能は最新鋭のものにくらべるとかなり劣るが、現在これを書いているノートPCよりもはるかに高性能で、手垢もほとんどついていない。ほとんど何にも使われず、アプリだけ散々インストールした状態で液晶を壊したまま、数年が経過したのだそうだ。
これを、身体障害者の施設に持っていき、インターネットを使える環境を作ることになった。壊れている液晶は、最下部5平方センチメートル程度のエリアなので無視することにした(問い合わせたところ、修理する場合の費用は11万円らしい)。
液晶以外はまったく問題ないので、なんとか再生しようとハードディスク整理を行い始めたのだが………。
なぜか、登録されている数十ものアプリケーションの大半が削除できない。おまけに、起動もしない。ブラウザさえ使えればいいので他は全部削除したいのだが、スタートメニューおよびデスクトップに置いてあるアイコンをダブルクリックすると、exeファイルを探し始めてしまう。IEもだ。
しかし、ハードディスクの容量を見ると、残り100MBを切っている。Office関係のアイコンを実行すると、なぜかインストーラが起動する。そして、容量が足りないといわれて終了する。
フォーマットしてしまおうかとも思ったのだが、リカバリCDなどは一切付いていない。引継ぎの段階で、マシンだけを置いていったようだ………。
な、何だこのマシンは! と思い原因を調べたところ、どうもProgram Files内のファイルのほとんどが、HDD内の別の場所に移動されているようだ。元に戻すとIEが起動するようになった。
IEを起動するも、ダイヤルアップ接続の画面がポップアップ。しかもパスワードつきで五箇所くらい接続先の設定がある。すべて削除。ネットワーク設定からダイヤルアップ関連の設定をすべて外す。
他のアプリもひたすらアンインストール。すると2GB以上空いた。
アンチウィルスソフトが入っているのだが、すでに六年前の産物。しかしアンインストールの方法が見つからず消せない。起動スケジュールから外す方法も分からず。これは外したいなぁ。
当然、WindowsUpdateなども一切行われていないので更新開始。Webブラウズ専用マシンとなるのだから必須だ。…と思いIEをバージョンアップさせたら、今度はWindowsUpdateに繋がらなくなった。そういやあったなーこんな話、などと思い出しつつ、マイクロソフトのWebサイトから直接移動。するとマシンがフリーズ。再起動。
Firefoxを入れて各種設定を行う。IEはWindowsUpdate用と、いざというときJavaサイトを表示できるようにするためのブラウザ、という位置づけにした。…と説明しても、みんなIEの方を使っちゃうんだろうな……。
前の所有者がどのような使い方をしていたかまったく分からないので、ウィルスも怖い。というわけで現在、オンラインウィルススキャン中であります。
私としては、ぜひ最新のアンチウィルスを入れて欲しい所なのだが、「アンチウィルスソフトを買うくらいなら捨てる」と言われておしまいだろう……。一応言ってみるつもりだが。
終了……。問題なし。
途中マシンがフリーズ。時間かかりすぎた………。肝心の今日の作業が………。