コーヒーで痩せる?

あるある大事典で、「コーヒーで痩せる」話題を取り扱っていた。

テレビの出演者たちは「コーヒーで痩せられるの?知りたい知りたい!」などとはしゃいでいたが、偶然フジテレビにチャンネルを合わせていた我が家では対照的。父を除き、「これ以上痩せたら、やばい」と思っている全員がコーヒーをよく飲むので、コーヒーを飲んでしまうと痩せてしまうことを知らされた我が家では、食卓が沈黙してしまったのだ。

そんなことを言いつつ、夕食後のコーヒーで安らぎのひとときを得た私。カフェインは3時間持つそうなので、これを書いている現在、まだ眠くならずおめめパッチリです。

さて、我が家のコーヒーはモカが中心で、番組で一番良く痩せられると言っていたマンデリンやアメリカンは一切飲まない。そもそもコーヒーや紅茶のような嗜好品を私は、“おいしく”飲むことが前提であると考えている。だから、多少の苦労をしてでもインスタントを避けたり、器具を用意したり、ブランドにこだわったり、濃さやミルクの量を調整するわけだ。

これまで十年以上にわたって“自分にとっておいしいコーヒーとは”を追求し続けてきた私にとっては、マンデリンがいいからとか、ブラックのホットが体にいいからとか(逆に痩せてしまうからとか)、そんな理由でコーヒーの環境を変えることはできないだろう。

特に問題になるのは、一日に飲む量とタイミングである。番組では、以下のことを言っていた。

  • 一日に3〜4杯飲むと効果がある
  • 食後に飲むといい。とくに風呂に入る前に飲むと効果が高い

コーヒーの量や飲むタイミングを変えて、生活のリズムが狂ってしまうこともある。夜眠くなくなってしまい、睡眠時間が削られることによって別の不具合が生じてきたら大変だ。

それに、風呂に入るときには、頭がぼーっとなりやすい状態で入る方が気持ちいい。コーヒーを飲むと目が冴えてしまい、神経過敏になってちょっとした刺激や周囲の変化に体が過剰に反応したり、余計なことを考えてしまいカフェインが切れたあとで気疲れしたりする。キビキビした動作を求められる際には有効に働くが、のんびりしたいときには向かないものだ。

さらに、利尿作用の強いコーヒーは、夜中に排出される水の量を増やし、トイレを近くする。夜中に起こされやすくなるばかりでなく、体の水分が不足しがちになるため、快適な睡眠を阻害されかねない。

夜は夜らしく、夕食後はカフェインを摂取しないで、スポーツドリンクもしくは牛乳でも飲んで寝た方が快眠できて、日中、より健康的に代謝が進みやすくなると思うのだが、いかがだろう。

個人的なお勧めは、牛乳を飲んで寝ることである。砂糖の入ったものは意外に良くないと感じる一方(昔、夜中に飲むといいと言われたことがある)、安らぎをもたらす牛乳は快眠のためにとてもいい効果があると感じる(根拠なし。経験則)。ただし、あまりたくさん飲むとお腹を壊す原因になるので、温かくして飲むかコップ半分〜一杯程度がいいと思う。

寝る前のスポーツドリンクもまずまずだが、これは糖分をとるためではなく、風呂で失われた水分を補給してから寝ることが目的。まぁ夕食前に風呂に入ってしまう人には、あまり必要のないことかもしれませんが。