フグフグフグ……

昨日、フグを食べに行った。一度にこんなに大量のフグを食べたのは始めてだ。

出されたフグ料理はうまかった。というかまず、お通しのフグ皮を口に含んで驚いた。その後はフグ刺し、フグ焼き、フグ鍋と続いたのだが、どれも違った味わいがあり、飽きることはなかった。そして、何より量がもの凄い。最後のフグ鍋の時にはお腹がギリギリの状態。

私は普段、フグや松茸などの高級料理を食べたいと思うことなどほとんどないのだが、ご馳走として出されて、付き合いのつもりで食べたらこれが思わぬ収穫となった。

実は前日に徹夜していたので、付き合いで遠出しなければならないと思うと朝は憂鬱きわまりなく体調にも不安を抱え、足下がフラフラだったのだが、食べた後は大変な満足感を得てしまい帰りの電車の中では夢心地にいる気分だった。

普段食べられるものでないことは確かだが、フグを大量に食べたことは、私にとって記念でも何でもない。でも、おいしいと感じたことが記憶に残る食事というものは、食に対する嫌悪感を持っている私にとって大変に貴重なのだ。

本当にごちそうさまでした。たまにはうちに来てくださいよ親戚の方々。ただでさえ多忙な年末年始の付き合いは正直、ツライであります……。