最近触れた深夜アニメ

さーて、たまにはアニメの話題を。

以下、私が発見した順に。ちなみに今回のナンバーワンは一番下の『女子高生』であります。

ひぐらしのなく頃に(地方局)

原作はパソコン用の同人ゲーム。同人ゲーム界では非常に有名で、以前から注目していたタイトル。私自身、原作が格別好きだった、というわけでもないのだが、ネタとしての興味は高い。

何しろ、アマチュア制作したゲーム作品がアニメ化されているわけで、近いところで同人活動に触れている私などにはそれなりに興味がある。もちろん、ネタとしても一般的ではないだろう。地元に住む私の周囲に『ひぐらしのなく頃に』を知っている人はいない。

さてここで、原作をもとにいろいろ語ろうかとも思ったのだが、やめにした。

第一話が終わったところでの評価だが、総合的には可もなく不可もなく。

ひぐらしのなく頃に』は、最後に訪れるカタルシスひぐらしの場合は“絶望”)がひとつの大きな魅力であると私は考えている。したがって、ひとつのストーリーを一クール費やして追いかけるのではなく、三〜四話ごとに別の話を持ち込んで、オチを付ける展開を採用して欲しかった。テレビドラマ『トリック』のようなイメージだ。今回のアニメではどうなのだろう?

アニメ版では、あくまで一つの話を追いかけているようにも見えるが…、「鬼隠し編」というサブタイトルを持ってきているので、ひょっとしたら複数の展開があるのかもしれないが。

現時点では、期待もしていなかったし、出だしはまぁこんなものだろう。一応最後までチェックする予定。ホラーものは後半がずいぶんと違ってくるはずだ…と、ひぐらしについても信じてみることにして。

アイキャッチと次回予告がかっこいい。

NANA

有名な少女漫画が原作。私自身、漫画は一巻と二巻だけ購入。ネタ目当てに読んだのだった。アニメもネタ目当てだが、こちらはタダなので最後まで録画してみようかと。

コミカルな部分は楽しく、アニメでもよく表現されている。いかにも恋愛系少女漫画らしく、若者の美しい表現、それと(くどいほどの)心情表現に重点が置かれているが、その点もアニメはグッド。

再現度という点では非常にいいレベルだと感じるので、原作好きには悪くない出来ではなかろうか、と。

ただ残念ながら、私は『NANA』の登場人物たちに入り込めない。少女漫画である以上はやむを得ない部分があるのだが(私は男だ)、『NANA』に感じる魅力はコミカルであり、そうした点における絵の表現の巧さを私は気に入っている。

とはいえ、漫画のコアの部分に気持ちがついていかない以上は、最後まで追いかけたくなるほどの漫画には感じられないのだった。この点は『ひぐらしのなく頃に』と同様、いろいろ書こうかと思ったのだが、長くなるのでやめにした。

アニメは綺麗だし、飽きずに見ることはできそうだ。

アカギ

テレビ欄を見ていたら偶然見つけた。三月までのアニメ。麻雀。

実は雑誌はほとんど読まないのと、絵柄が好きではないので以前から『アカギ』の原作そのものをスルーしていたのだが、「麻雀漫画でハズレを見たことがない」という妙なジンクスを感じている私は、何となくアニメで麻雀を表現したらどうなるのか、という点に興味を引かれ、録画してみた。

途中から見たのだが、やたらひきこまれた。話のテンポは遅いし、理屈っぽいセリフがだらだら続く場面は冗長と思えなくもない。しかし麻雀台を前にしているというだけで、不毛な思考の連続がえもいわれぬ緊張感を生むらしく、不思議に見入ってしまうのだ。

そして、なかなか進まない話を見て落胆することもある一方、無視できないストーリーでもあるような気がして、とうとう最後まで見てしまった。

少なくとも『アカギ』はハズレアニメではなかったように思う。

エンジェル・ハート

私は、『シティーハンター』にそもそも続編が存在することを知らなかった。

シティーハンター』については昔、『週刊少年ジャンプ』を購読していた頃、他の漫画のついでに読んでいたという感じで、それほど熱を上げていたわけではないのだが、今『エンジェル・ハート』のアニメを見てみると、雰囲気はそこそこ楽しめると感じた。

『アカギ』の録画時間を間違えたときに録れてしまったアニメで、発見は偶然だったのだが、あまりにもタイミングが途中過ぎたので継続して録画することは断念した。途中から見たので話がさっぱり分からないのだ。

レコーダ容量に余裕があまりない現状、『エンジェル・ハート』はあきらめてみる。

女子高生(地方局)

テレビ欄で別の番組をチェックしていたところ、偶然見つけたアニメ。タイトルになんとなく色っぽさを感じたので見てみた。

イイ!Good!たぶん本日挙げた中ではいちばん面白いアニメ。現四半期はこれで決まり!(何が)

楽しい(楽しそうな雰囲気を感じる、という感じ)。内容がバカ。露出多し。“今時の女子高生の生態モドキの一部”と“男性向け萌え”を融合させ、くだらないやりとりとストレートな露出表現で頭の悪そうな高校生活を描く。女の子のデザインが、ひと昔前のギャルゲ風美少女というのもポイント。萌えに媚びきっておらず、でもアニメオタク向けっぽくて。(本当にそうであるかは知りません。萌えアニメの専門性についてはよく知らないので)

物語の主旨はさっぱり分からない。中身が感じられない。でも、登場人物が表現する価値観はなんとなく理解できる。(私は男であるが)胸の大きさを気にするとか、ズルをしてでも視力検査でいい成績を取ろうとか。くだらないことだが分かるには分かる。

ひょっとしたら、物語なんてなくてもいい、ただ女子高の高校生活を赤裸々に面白おかしく描く、ということだけが主旨であるのかもしれない。物語性や、価値ある情報に重点を置いているわけではない、という点では『トリビアの泉』に似ている気がする。

とにかく、なーんにも考えずに見ることができる。

残念なことにこのアニメ、二話の途中で見つけたのだった。一話を見てみたいなあ。

毎週いずれか一本を楽しみに待つとしたらこの『女子高生』であろう。