メタルギアソリッドインテグラル(MGS)
古いPS用ゲーム。かなり昔に購入して、長らく積みゲーと化していた。手元にあるPSはドライブがヘタっていて事実上ゲームが遊べないのでエミュレータで動かす。
元になった『メタルギアソリッド』はさらに古いゲームだが、シリーズそのものは知名度が高いようだ。
MGSはPS2まで含めればすでに3まで出ていて、4が現在、PS3向けに開発中らしい。
今回のものは語るにはあまりにも古いゲームなのだが、できのいい化石を発掘するのはとても楽しい。いまさら他に語る人もいないだろうから、あまのじゃくな私にはぴったりの素材である。
概要
俯瞰アングル(見下ろし画面)のアクションゲーム。
敵地で調達する銃や手榴弾で武装し、見張り兵の目をくぐり抜けつつ、時には戦い、ストーリーを追っていく。
古くから、敵の体当たりや弾をかわして、行く手を阻むターゲットを破壊しながら進めるタイプのゲームは多いが、本作はその逆をついた“静かな緊張感”が特徴。
ストーリーの都合で強制される戦闘(いわゆるボス戦)以外は戦闘がほとんど必要ない。
戦闘方法そのものは多岐で、素手で相手の首の骨を折ることから対空ミサイルで遠隔地を破壊することまで多様な戦術がある。制限時間もないので、ゴールまで自分なりの進め方を見つけて遊ぶゲーム。
所感
- どっぷりはまれる。ゲームオーバーになってもついコンティニューしてしまう
- Easyでさえそこそこ難易度が高い。前作よりは高いように思う。要所要所で死にまくりつつ感覚を掴む必要がある
- ストーリーもGood。これも前作からの印象そのまま
MSX2で『メタルギア2 ソリッドスネーク』を遊んで以来、アレを超えるアクションゲームがまったく現れてくれないので、しばらくアクションゲームそのものに冷めた視線を送っていたのだが、こいつはやってくれたように思う(と書くには発売から時間が経ちすぎか)。
ヤリコミ
私は全然やれこめていないのだが、このMGSはまさにヤリコミゲーの王様で、クリア条件によって、二周目開始時に追加アイテムがあったり、敵の配置が違ったり、称号を得てオマケ機能が増えたりと、かなり長く遊べる作りにはなっている。
特に、インテグラル版では訓練用のミニゲームが三百ステージもありやりごたえ抜群。
ただし、どの要素も極めようとするととんでもなく難易度が高くなるので、よほどのヘビーゲーマーでなければコンプリートはできそうにない…。
私も、訓練モードと本編あわせて二十時間程度しかプレイしておらずほとんど上位には食い込めないので、どこぞからダウンロードしてきたクリアデータを読み込んで、今はまったりと遊んでいる。
いまいちな点
操作・表示は、3Dゲームにありがちな落とし穴に陥っているように思う。
- 操作性が悪い(コントローラーのせいかもしれないが)
- 俯瞰モードにおける視界が狭い
- 歩く主人公の位置が画面の前の方に配置されていて前が見えない。自分の後方は広く見渡せる一方、前方から来た敵に簡単に発見されてしまう点は不合理
- ビハインドモードにおけるアングルが悪い
- 拡大する意味がないと感じる場面が非常に多い
- 主観モード移動時における方向転換の速度が遅すぎる。使っていて楽しくない
- 主人公が横を向く動作になぜ何秒もかけなければならないのか
- リアリティのないセリフ
- 「連射パッドを使っちゃダメ」という主旨のセリフを直接的に敵キャラに喋らせるのってどうなんだろう。雰囲気を損なっていると感じる(コンシューマにはありがちではありますが)
- ゲームで用いられる周波数(入力番号)を取得するために「パッケージの裏を見ろ」というセリフがあったが、これも同様。しかも実際にパッケージの裏を見て、言われた通り番号を入力しても何も起きない。ゲームを先に進めていくと、いつの間にか入力されたことになっておりメモリに記憶されている(インテグラル版のみかもしれない)
その他
- ストーリーが秀逸
- アクションゲームとしては珍しい“浸れる”世界観を表現している
- 名ぜりふ(と感じさせられてしまう言葉)が多いことも、前作から続いている特徴で、さすがだなぁと感じた
- 裏をかくシナリオも前作から継承。うまいと思う
- 武器はすべて現地調達
- 細かい工夫
まだ書こうと思っていたことがあるのだが、長くなりすぎのでまた今度。