メンバーズカードのハンコ十個が消滅

自宅近くのファミリーレストランに一人で行って食事をした。

自炊せずわざわざ外食を選んだ理由は、まぁ食事を作るのが面倒だからというのもあったのだが……真の目的は、古いメンバーズカードの捺印ポイント(支払の時に料金に応じた数のハンコをもらって、一定量溜まると景品がもらえる奴)を、新しいカードに移すためだった。何週間か前にも店に行き、そのときにカードを持参し忘れたため新しいカードを発行してもらったのだが、そのときに店員に“古いカードがあったら新しい方に移しますよ”と言われたからだ。

ところが今日行ったところ、“そちらのカードは有効期限が切れている”ということで移動はできないと言われてしまい、ヘコみつつ帰宅。ハンコ十個・一万円分の累積がパーになった。

まぁ有効期限があるのなら仕方がないですな。

でも、この手の融通の利かなさ、ちぐはぐな対応、お役所的なルール作りによる印象の悪い部分は記憶に残る。もちろん規則は規則だから仕方がないが、単に理を示して跳ね返すのではなく、客に対しては配慮しつつかわす巧さを持って欲しい。というかそうせねば客商売はやっていけまい(今はやっていけているのだから、あれでいいのかもしれないけれど)。

スーパーで店員のバイトをしていた頃の、客に対する自分のやりようを思い出してそう思った。何か交渉ごとがあると“店側の理”を客に示して、彼らを納得させようとしていたことを思い返して恥ずかしくなったのだ。ああ、あの日あのとき、私が対応した客も同じように感じただろうな、と。

そう考えると、スーパーの店員にオバさんのパートが多いことは合理的だ。店で買い物をすることの多い主婦層ならば、逆に客の身になって考えられるからだ。

で、今日のファミレスのことについて話を戻すとおそらく、二度とあの店に一人で行ったり、友だちを誘って行くことはないと思う。店に対する印象に有効期限はない。