未完のツールの扱いに関するお願い
2008年4月29日記:
バージョン1.17をアップしたことで、以下の問題はだいぶ解決に近づいています。今後もなるべく改良を続けていきたいと考えています。
Desigeonは現在、積極的に弄れない時期にあるので、次バージョンのアップロードまで、少し間が空いている状況です。
このあたりで、少しコメントを出します。
正規版にいたるまでの間は、あまり気合いを入れてツールを使わないようにして下さい。今は様子を見ることをお勧めします。
注意点
- 正式版ではない
- 作業性が悪く、実際の利用に適していない
- データの互換性が維持されなくなる恐れがあるため、編集しても徒労に終わる可能性がある
- 大きな課題がたくさん残っており、使用に不安がある
公式サイトにも書かれていますが、現在のDesigeonは「どんなものなのか見たい人向け」です。実際に利用してひとつの作品を完成させることを前提としていません。相当な覚悟をした人ならやってもいいですが……。
正式版ではないこと
まだリリース段階にありません。正式版までは時間がかかります。
正式版までの期限はありませんが、ある段階から一気に進むものと思います。
ダウンロードしてみた人には、こういうことができそうだな、という感想を抱く程度で、あとは遠くから見守っていただければ十分です。現在の開発ペースについていけないと思われた方は、素直にあきらめましょう。現状はどうしようもありません。
まだ未完であるにもかかわらず、予想を超える数のダウンロードをしてもらっており、中にはツールの使用に熱を上げている人もいるんじゃないか、と思うとちょっと心配です。
作業性が悪く、実際の利用に適していない
現在のものは使いづらいと思います。私がもし、他人の誰かが現在のDesigeonをアップロードしているのを見ても、使わないと思います。
現在のものは、編集画面を見てサンプルゲームを動かしてみて、ツールの発想や、私のやりたかったことを随所から感じとってもらえれば十分なのです。
画面は、少しずつ使いやすくしていきます。
また、マニュアルが整備できていないことも、作業性の悪さに繋がっています。
ソフトウェアはマニュアルまで含めてひとつの「作品」ですので、すべての項目について説明できていない時点で、Desigeonが使える段階にないことは明白です。
マニュアルは、現在の通常HTML形式は取りやめて、次はHTMLヘルプ形式を採用しています。
データの互換性が維持されなくなる恐れがある
いま作品を作っても、最終的に動かなくなります。
正規版までは、あまり互換性に縛られずにアップデートを繰り返すつもりです。データは読み込めると思いますが、設定に互換性がなくなるため大規模な補正が必要です。
大きな課題がたくさん残っており、使用に不安がある
課題が多くて正式版にはほど遠いです。使用には不安があります。
課題には、アプリケーションがエラーを発して終了してしまう不具合もあれば、仕様的な問題もあります。
いくつかは旧掲示板にも挙げましたが、実質的に「このままではゲームにならない」設定がいくつか散見されます。
たとえば、迷路内でパーティを解散したり全滅したりすると、所持していたアイテムが街に引き継げてしまう問題があります。これは現在の仕様ですから迷路内の解散はいつまで経っても採用できません。迷路内の解散を採用できないなら、パーティの解散機能があること自体が無駄になります。
こうした問題のある仕様は、過去の互換性を切り捨ててでも直していきます。結果として、設定に互換性が保てなくなります。
容易に正式版に格上げできない理由が随所にあるのです。
Desigeonは使いやすい状態からは始まらないこと
操作面を調整する作業は後回しにしており、先に機能の設置を優先しています。先に内部の課題をクリアして“仕込み”を行っておけば、あとからどうにでもなるからです。
Desigeonでは、制作の手順を以下のように定めています。これは、私の都合やポリシーによるものです。
- 試してみたいと思った機能を、可能な限り詰め込んでおく
- あとから、不要なものや優先度の低いものを徐々に“隠す”あるいは“簡略化”する
ひとたび画面構成やデータ構造を確定させてしまうと、拡張がし辛くなります。Desigeonにもいつかそのタイミングが訪れます。それまでに、何が必要で何が不要かを見極めるために、アプリに目一杯の機能を詰め込もうとしました。
今後は機能を隠していくことが中心
現在は外観の縮小と、まだ足りなかったものの洗い出しに向かっています。
たくさんの機能を詰め込もうとするステップは、すでに最初の数回のバージョンアップで通過しています。
慌てずに制作していること
興味のある人だけ、気長にお付き合いいただければと思います。
Desigeonは本質的には私個人のためのツールです。制作期限を設けず、昔から慌てずにコツコツと、自分が欲しかった機能を盛り込んでいます。
そして、最終的に使い物になるツールができあがるかも分かりません。利用者を強く求めていくこともしません。もともと、気に入った人が一人でもいればそれで嬉しく、いなければそれでもいいのです(フリーウェアですから)。私個人が欲しいと感じる以上は、少しずつ進化させていきます。
逆に、人が増えてきたら、むしろ賑やかにした方がお互いに楽しいと思いますので、その時はその時で考えましょう。
今は様子を見ることをお勧めします。