レベルアップの楽しみ

レベルという要素の使い方を考えるべく、過去ゲーを振り返る。

実はレベル制を採用しているゲームで、レベルアップそのものを楽しみに戦闘できるゲームはほとんどなかった気がする。

ウィザードリィのレベルアップ

ウィザードリィのレベルアップの要素は、いま思うと、楽しかったように見えてあまり素敵な要素ではなかった。

ウィザードリィはクラス編成およびアイテム強化と合わせて、パーティの形の育成を楽しむものだった。だから経験値の高いグレーターデーモンより、最高級アイテムを出すマイルフィックを探した。レベル13前後のパーティでも、編成が自分好みにカスタマイズできていれば満足だった。一方でレベル30前後のパーティでも、パーティの中に必要なものが揃っていなければ満たされなかった。

ウィザードリィのレベルアップが楽しかったのは、初めて2レベルに上がったときと、メイジやサムライがレベル7呪文を覚えたときだけだった気がする。

ドラゴンクエストのレベルアップ

ゲームクリアまでのレベルアップが楽しかったのは、ドラクエ2〜4あたりが最後だ。

それ以降の(ドラクエ以外も含めた)RPGでは、レベルアップがオマケ的要素になっていた気がする。むしろ、なぜレベルなのかと。商業的な理由でもあるのかと。せめて他のネーミングはなかったのかと。

ドラクエもクリア後は、さすがにレベルアップにあまり意味がなかったな。

日本人の中に「RPGといえばレベルアップがある」という感覚を植え付けたゲームはドラクエシリーズだろう。ドラクエシリーズのレベルアップは確かに楽しかったのだ。しかし、レベルという要素を他のゲームがうまく使えているとは限らない。

他のレベル制RPGにおけるレベルアップ

レベルアップという要素については、ファイナルファンタジーシリーズでは話にならないくらいに存在感がないし、マザーは作業の色合いが濃すぎて育てる手応えのあるゲームじゃなかった。桃太郎伝説もマザーに近い。Diabloもあまり楽しくない。

エロゲは割愛。

これ以外で記憶にあるRPGといえば、レベルシステムを採用していないゲームばかりだ。

ということで

なんでレベル制が求められるのかね……。

RPGの必須要素というわけではないと思うんだけど……、これがあるとゲームを端的に伝えることが簡単になるからかな。

個人的な制作物件には、レベル関係の機能は一応入れていく方針ではあるけれど、あまり好きな要素じゃないなぁ。

レベルの機能を実装していくなら、私なりにカスタマイズしていかないと、たぶん役に立たんね。ゲームが変われば道具の使い方見え方が変わってくるのは当然だからなぁ。

ドラクエはなぜ楽しかったのか、ウィザードリィやFFではなぜ存在感が薄かったのか、少し考えてみたいね。