はじめて見たデジタル一眼レフカメラ

D80

昨晩この記事を書いた後で、アゴーン様が欲しがっているかもしれない機種の話とかぶっていることに気づいてびっくり。(http://d.hatena.ne.jp/mikazuki_yu/20070723)

これではまるで、私が自慢しているみたいじゃないか。いや、これは私のものではないのだ。けっして自慢じゃない。後述するが、私のデジカメは……ううっ……、いいんだ。いいんだよワシはこれで。

ちょっとだけマジメにD80

ちょっとマジメに考えてみますと、機動性を重視するなら、大きさと重量を重視してD40という選択がいいかもしれませんな。でもこの辺の要素は、レンズやライトを持ち歩く場合はあんまり気にならない気もするので、総重量を意識した方が良いと思います。(D80の場合は、本体585g+18-135mmレンズ385g=約1kg。とにかく重い)

時代遅れの私がD80を見て最初にビックリしたのは、メニューの細やかさだった。最近じゃ珍しくはないのかもしれないけど、液晶そのものがもの凄く綺麗だし、撮った画像を表示するときも、ハイライト部分を強調表示する機能があったりと配慮がなされている。

それと、ボタンがこれだけたくさんついてると、ぱっと見では操作感覚が掴めない。はじめはスイッチの入れ方さえ分からなかった。なんだかよく分からないけど「凄そう」なオーラがにじみ出ていることは感じた(たぶん軽いカルチャーショック状態なのだろう)。

いやはや、古き時代の私のデジカメとはもはや、比べるべくもありませんな。

個人的には、あんまり撮り上手でなくても、シャッターを押せば素直に高解像度で撮ってくれるD80は、それだけで素人にとってメリットがあるように感じる。万能タイプのレンズセットの相性もいいかも。手元にUSBケーブルがないので、画質の確認はできませんが、レビューサイトはたくさんあるので、だいたいその威力は想像できますな。

でも、日々持ち歩くには重すぎるので、軽量の廉価デジカメか、携帯電話は残しておきたいところです。

……あらためて書きますが、これは私のものではないのと、どうせ来週には手元から離れるので、まったく意味のない感想文であります。


さて、元の記事に戻ります。


生意気なカメラを発見!

妹が「デジタル一眼レフ」という種類の生意気なカメラを持っていたので、後学のため話を聞いている。

購入価格は15万円。

私は、デジタルか否かにかかわらず、一眼レフカメラを手に取ったのは、これが初めてのことだった。

「18-135mmレンズ」って私には意味がよく分からないんだけど、これって有償アップデートみたいなオプション?どこかの127mm砲みたいに弾が出るの?How many files(0-15mm)?

とにかく、シンプルに趣味を貫きたい人向けとしてはハイスペックとの呼び声高いD80と、広角から望遠まで変幻自在なレンズとのセットであります。手ブレ補正がないので、カメラウーマンの女性らしい感性と好奇心、そして細やかなテクニックをピュアな形で表現するには、うってつけのアイテムと言えるだろう。

さっそく妹の話を聞いてみましょう。

テクニシャンはこうしてカメラを選ぶ!

以下は、妹がこのカメラを買った理由である。

  • 木村拓哉がCMをしていた
  • 売られていた中では新しくて、外観がかっこいい(高性能そうに見えた)
  • 5万円くらい安いものと比べたのだが、こちらの方がシャッター音がかっこよかった*1

ずっしりと手にのしかかるカメラの重みを実感しながら、これを聞いた私はしばらく固まっていた。

法則その1:カメラの中身よりキムタクである

遠くからデジタル写真ファンの人の泣き声が聞こえてくる今日この頃でありますが、気を取り直して先に進みましょう。

D80の神髄がここにある

素数が10Mちょっと。サンプル画像の解像度が3872×2592ピクセル(約10Mピクセル)あった。廉価デジカメとの差の中で、私が理解できる項目はこれくらいしかない。他はよく分からない。

なに!? 最低画質のスモールサイズが1936×1296ピクセル……!?

よもや私の手には負えないので、D80の機能や魅力について、妹にいろいろ聞いてみた。私はカメラ素人なので、その辺まで含めて。で、その結果分かったのは、真の価値とか機能とか、ほとんど明らかになっていないってこと。ムズカシくてよく分からないんだそうだ。

奥が深く、謎の多いカメラのようである。

そればかりか、使いづらい部分まであるという。それは大変だ。

「パソコンで表示すると、大きく映りすぎちゃって、画面を動かさないと全部表示しきれないんだよねー。(写真は)もっと小さい方がいいよねー」

とりあえず使いこなせてはいないけど、レンズをにょきにょき動かしつつ、はるか遠く、二メートルかなたにいるうちのデブ猫を撮影しながら「いいでしょーコレ!」と自慢げにキメているポーズが印象的だった。

法則その2:撮影は、撮影者のポーズで勝負するもの

機材もテクニックも被写体も重要ではありません。カメラはカッコが似合う人のためのもの。

入門から仕事まで

いろいろなカメラに触れるべきである。妹にはっきり言わなければ。

どれどれ。間違って壊したらいけないから、それを兄ちゃんのと交換してやろう。兄ちゃんがたくさん使い込んだやつ。どうだ、太くて黒くてツヤがあって、まあまあ長くて硬いだろう。ちょっと持ってみなさい。ほら、ちゃんと握って覗き込んで。どうだ立派だろう。使い込まれていて無敵だぞ。

兄ちゃんの太くて黒くてツヤがあって、まあまあ長くて硬いやつはこれ。使い込まれているから、実物はもうちょっとテカっているんですが。あんまりエラは張ってませんけど、付き合いが長いので愛着が沸いてる。妹になら握らせてもいいや。こやつをムスコと呼ぶこともあるが、サムライ2100DGという男らしい名前がちゃんとある。

兄ちゃんのはな、画素数は20×0.0001ギガだ。わかるかい?ギガになると、メガの千倍になるから凄いんだよ。ほら、コンパクトフラッシュの容量だって64×0.001ギガバイトもある。どうだい?


そんなセリフを言おうか悩みつつ、私のカメラを取り出したところ、彼女に先手を打たれた。

「なにそれ? あ! 昔使ってた、お兄ちゃんの古いデジカメ? へー」


……昔使ってたというか、今も現役なんですが。

法則その3:貧乏人は何も言わずに古いもので我慢しろ

何も知らない方が人生楽しめるみたいです。

*1:妹の話ではないが、キレのいいシャッター音は、世間ではD80の評価ステータスの一つになっているようである。音が重要というのは意外な話だ……