覚悟するか禁煙するか

父の病の件、前回書いた症状(http://d.hatena.ne.jp/kumashige/20070905/1188944702)に加えて、血痰まで出ているそうな。いよいよ心配になって、とうとう検査に行ったらしい。

血痰というと、ネット検索して引っかかる病名は肺炎、気管支炎、肺結核肺気腫、肺梗塞、肺癌、喉頭癌、気管支拡張症といったもの。

そこで、これらの資料を印刷して持っていったら、母がタバコの話を持ち出して禁煙させようと言いだした。いずれの記事も、喫煙の悪影響について言及されていたからだ。

父は今、気が弱くなっていて自分の体に自信が持てない状態だ。そこへこれらの資料を見せつけて、禁煙させようという話になっている。

だけどそれを聞くと、随分とこすいやり方をとるなあという感想を持ってしまう。気弱になっている人間に喫煙の害をとくとくと解いて、今よりも底に突き落として禁煙を迫る。効果はありそうな気もするけど、なんとなく気が引けるねえ。相手の弱みにつけ込んでいることは間違いない。

で、聞いてみたところ、脅迫する側にも自覚があるようだ。「脅迫しよう」と本人が言ってたから。


そうそう、私の妹は妊娠が明らかになった直後に禁煙をはじめたそうである。この辺、さすがに女性、看護師という立場からは理解が早い。なまじ現実を知っているだけに、胎児への悪影響を想像したら身の毛がよだつだろう。

父に自発的な禁煙は無理だろうなあ。

だけど今回ばかりは、現実的な問題として降りかかりつつある。還暦もまだだから、だいぶ早死にに類することになるし。いま死なれると家族は困る。しかも、精神病を患う母親がまだ生きている状況なので、それよりも早く死んでしまえば本人も親不孝になる。

やっぱり、今回ばかりはこすいやり方を使ってでも検査と禁煙をさせたいと考えるのが、まっとうな家族という気がしてきた。