ホームランに依存することの危険性
さて、四月の予想は外しましたが、これに懲りずこれからも、恥の上塗りをするつもりで頑張ります。
ええと、以下は今年のチーム本塁打数(ホームラン、HR)の多い順に、セパ両リーグのチームを並べ替えた表であります。
チーム | リーグ順位 | 本塁打 | 主な成績 |
---|---|---|---|
巨人 | 1 | 191 | セ・リーグ優勝、セ・クライマックスシリーズ2位 |
ヤクルト | 6 | 139 | |
広島 | 5 | 132 | |
西武 | 5 | 126 | |
横浜 | 4 | 124 | |
中日 | 2 | 121 | 日本シリーズ進出決定 |
オリックス | 6 | 119 | |
阪神 | 3 | 111 | セ・クライマックスシリーズ3位 |
楽天 | 4 | 111 | |
ロッテ | 2 | 107 | パ・クライマックスシリーズ2位 |
ソフトバンク | 3 | 106 | パ・クライマックスシリーズ3位 |
日本ハム | 1 | 73 | パ・リーグ優勝、日本シリーズ進出決定 |
巨人を除き、HRの多いチームは揃って低迷していることが分かります。
巨人のHR数は異常ですが、逆に日本ハムは異常に少ない。日ハムは二年連続リーグ優勝ですよ。昨年は日本一です。翻って、巨人はここ四年間、リーグ優勝にさえ縁がありませんでした。
これらの数値は、ホームランがチームの強さにとって無意味だという証明にはなりません。ですが、ホームランに依存することの危険性は見えていると思います。
チームがホームランに注力すれば、打率が下がりぎみになったり、ランナーを進塁させるべき機会に凡退することが多くなります。一点一点をコツコツ奪っていく攻めのスタイルができにくいので、いざというとき粘りがなくなって僅差で競り負ける、なんてことが多くなることが予想されます。
今後の巨人には、大砲よりチャンスメイクや進塁重視で選手を選んでいただきたいところです。その意味で、小笠原と谷の獲得は、いい契機になったと思います。