漫画『ライバル』の作者が四月に亡くなった

漫画家の柴山薫さん。今年四月に亡くなったそうだ。

『ライバル』という(ちょっとムフフな)ボクシング漫画を描いていた人。少年誌らしい。

この『ライバル』、コミック最終巻が出る直前に借りて一気に読んだ。かなり面白かった。一気に読んだのに、十年以上経ったいまだに最終巻を読んでいない。読みたい読みたいと思いつつ、まあいつでも読めるしと思っていたら読み損ねてしまった。

で、借りた『ライバル』がいまだに手元にある。外伝まで含めて。実はひととおり読み終わったあと一度返そうとしたんだけど、「もうしばらく持っておけ」と言われたのでそのまま持ち続けたのだった。その後、貸してくれた人とは会わなくなってしまい、返す機会が得られないまま今日に至った。

未読の最終巻、作者が亡くなったと聞いて急に読みたくなってきた。だけど本屋に行っても今さら売ってるはずがないじゃないか。アマゾンにもない。

中古ショップにでも行ってみるか。まずは店を探さないとなあ。


この『ライバル』、内容はというと血と汗滴るスポ根ものなんだけど、ボクシングに熱を上げる主人公の動機が好きだった。

主人公がボクシングに打ち込む理由が不純という(マネージャー役のかわいいヒロインといたすため、ボクシングで血を吐く思いをして強くなるという)ことになっていたけど、男としてはある意味健全な話だった。むしろ考えれば考えるほど健全なのだった。実に人間くさい話だった。

読んだ当時、すでに絵柄が古くさかったけど私は好きだった。最後どうなったのか見てみたい。長編漫画、それも主人公がさんざん苦労した末の末。

確か、大会で優勝を勝ち取ったらヒロインと初セックスができる。そんな感じの話だった。妄想だったらごめん。とにかく最後を見たい。え、少年誌だから何だって?

そういえば、ヒロイン以外の女の子が絡む話もやっぱりエロかったです。好きだった、うむ。