AoCのたしなみ

先日は、途中で飽きると分かっているオリンピック開会式を途中まで見ていた。

真夏の夜には花火と艶ある美女の組み合わせがいい。こうでなくては。


何年も前のことだが、『Age of EmpiresII -The Conquerors-』(以下AoC)を対コンピュータでよく遊んでいた。アマゾンで値段みたら新品が安いの!当時はセットで1万円以上しなかったっけ。

Microsoft Age of Empires 2 Gold Edition

Microsoft Age of Empires 2 Gold Edition

AoCはいつの間にかやらなくなって、そういえば途中から将棋に変わったんだった。いま思い出すようにAoCをやってみても、やっぱり面白いね。リハビリが必要なところも将棋に似てる。

私がよくやるのはマルチプレイ(非ネット接続)、ランダムマップ、対コンピュータ(AIは標準の他、Kosmosなどのカスタム版を使用)、マップはグリーンアラビア(カスタムマップ)やゴールドアラビア(同じくカスタム)や深い森、難易度は難しい又は非常に難しい、という感じ。

文明。これは何でもいい。まんべんなく使うために毎回変えています。AoCは文明がいっぱいある。

あと、人のリプレイを眺めるだけでも面白い。表にアップされているもののほとんどは、勝ちざまを記録したリプレイだが、たまに負けリプレイをアップしている人もいる。そういうのを見ながら気になって、「ああもう、そこはそうじゃないだろっ。ああしなくちゃダメだっ」とテメエにできないことを独り言で人に要求する。まるでスポーツ観戦のようだ。

対戦も以前は少しやっていたが、私のまわりではそれほど定着しなかった。自分たちのリプレイファイルもあるけど、AoKやAoCの古いバージョンでしか再生できない。


共同でコンピュータを叩くネットプレイは好きだ。私はたぶん、人間との対戦とか競争といった概念が苦手なんだ。

それと、AoCは時代を中世に合わせているが、対象は全世界で、ボードゲームのような公平さがある。その為か、歴史を起源とした戦争ゲームの割に、偏ったナショナリズムを感じない。たとえば欧州大戦ゲームだとどこの国が嫌いだとか、太平洋戦争ゲームだと日本以外は選ばないとか、ゲームになくてもいい私情が入ったりするものだ。

AoCには日本も登場するけど、あくまで日本は民族の一つであって特別な存在じゃない。競技に向いた公平さが確保されているためか、ヤリコミの幅が広い。

中にある中世の戦争に関するお勉強テキストを読んで、つい高校の世界史の教科書を押し入れから引っ張り出したりと、いらぬ影響を与えてくれたゲームでもある。

AoCはコンピュータAIをスクリプトで作っている人がいる、ランダムマップも作っている人が多くいる、シナリオもエディタで作られたものが豊富に公開されているなど、長く遊べる要素がたっぷりあるので、思い出したときに遊ぶと楽しい。


なぜマイクロソフトのゲームは面白いんだ。ゲーム以外のMSソフトは○○なのに。なぜなんだ。(○○には任意の言葉を入れてください)

ゲームの中で「アップグレード」という言葉を頻繁に使っている理由は、その言葉の価値を広めるためだろう。きっとそうだ。「民兵を軍兵にアップグレードしよう!」と「OSをビスタにアップグレードしよう!」。何か通じるものがないだろうか。