(美女を)誰に与えますか?

お堅いゲームの三国志2。私はファミコン時代によく遊びました。

当時のゲームって結構残酷なんですよね。火責めにあうと一瞬で焼き殺されたり。移動中に敵の君主に捕まると、すぐに殺されてゲームオーバーとか。捕まるかどうかはランダム。

三国志2だと、戦争で勝つと美女を入手することがあって、そうするとその場で「誰に与えますか?」って質問が……。おいおい、美女はモノ扱いかよ!

美女を武将に与えると、魅力パラメータがアップします。三国志の女はパワーアップアイテムというわけです。それらしい情のやりとりもなく、武将(男)の魅力が上がりました!みたいな。

いや、当時の中国で女性の地位がその程度だったことは分かりますが、それにしても子供向けのゲームである三国志2で、女を見つけたからすぐ分配、というのもグロテスクですのう。女の意志なんて関係ない。

翻っていまや、三国志の世界はナンパになったというか、ある意味、清く正しくなってしまいました。結婚システムを導入している三国志10では一夫一婦制だし、結婚するにもまずプレゼントを贈ったりして親密になったり、イベントをこなして戦いに勝たなければいけなかったりする。だから余計、異性を求めてマップを歩き回ってしまうという。戦争そっちのけで。もっと殺伐としたゲームではなかったか。でもこれでいいのかナンパ放浪史。どの状態が健全なんだろう。

当時の中国は、想像を絶する男尊女卑だったようですが、ゲームにするときは、現代人の都合に合わせたり合わせなかったり。いったい何が現実なのか、私もよく分からなくなってきます。

あと、たまには脱がして欲しいです(シルエットだけでも)。←この一文が書きたくて、今回の記事をおこしました。おしまい。