体調不良で「なにもしない」

「ほかにすることはないのですか」

どこかの誰かが言った言葉を思い出す。何日か前より体調不良と口内炎で気力が沸かず、ひどい盛夏を送っている。口内炎は若干、回復したので、とりあえず食事だ。今の私には食い物が要る。

幼い姪が5日ほど連続で40度近い熱を出しておりまして、その影響を受けたかもしれない。

本当は、夏コミに向けて宣伝とか語りとかをやろうと思っていたんだけど、残念ながら全部お流れです。ネットに繋げるのも、なんだか久しぶりであります。


姪の熱が下がらない。私の体調などどうでもよくて、何日か前から家族みんながかかり切りになっている。声がしゃがれて、熱が下がらず、食事が喉を通らない有様だ。もちろん病院には連れて行った。

しかしママが強い。私の妹のことですが。

泣き叫ぶ我が子の体を力で押さえつけて、器具を巧みに操り、小さい鼻から溜まった鼻水を強制的に排出するのだ。なんとも手際のいいこと。聴診器を当てて音を聴くこともする。

彼女は准看護師なので、いつも患者を相手にやっていることらしいが、見ていてその修羅のごとき力強さと手際の良さには感心するどころか、恐怖すら抱いてしまい近寄りがたい。これが医者を助ける仕事なのか。

そもそも、幼児の鼻水を吸い出す器具が薬局に売られていることを知っている人が、世の中にどれだけいるだろう。そして、それを使って強引に、手際よく治療できる人がどれだけいるだろう。

子を他人に預けて病院に連れて行ってもらうにしても、素人が連れて行ったのでは心配らしい。「喉のどのあたりまで診てもらった?」と聞かれても分かるわけがない。

幼児の声の状況から、どうやら扁桃腺を診てもらうだけではダメらしく、「この症状は扁桃腺より奥を診ないと分からない。そこまできちんと診てくれる病院を探してよ!」って言われてもねえ。

というかね、そこら辺の親は、聴診器なんて持ってないから。「安いやつは3千円くらいで買えるよ」って言ってたけど、いや、値段の問題じゃないだろう。

声に気をつけて、熱に気をつけて、水分補給に気をつけて……、と、幼子を預かり指示を受ける側(その子の爺ちゃん婆ちゃん)は気をつけることだらけだが、中には判断の難しい指示もあって、受ける側がだんだんいい加減になってくる。

当の子供は、39度の熱があるにも関わらず無邪気に遊ぼうとする。親子そろって強いねぇ。