体調が悪い日のペット病院

体調が悪い日に、ペット病院に行って猫の薬の追加分を貰ってきた。

受付の若い女性とやりとりをして、薬を受け取って、説明を受けたときのこと。

病院内の冷気を薄着で浴びてしまい、急にムズムズし始めた私の鼻。クシャミ寸前で垂れる鼻水を必死にズズズと吸い込みながら、ぼーっとした頭で話に応じていた。

受付「お薬、飲んでますか?」
わし「いやー、薬はよほどのことがないと飲まないようにしてるんです」
受付「え!? あの、このお薬は、一日一回飲ませるように……」
わし「あ、ああ猫の話ですかそうですよねすいません!」
受付「………」

受付のお姉さんが神妙な顔をして後ずさりした。かわいそうな人を見る目でこちらを見る。

クシャミをして鼻水を垂らしながら玄関を出て行く私の背に、受付から声がかけられた。

「お、お大事になさって下さい」

今度のは私のことなのか、猫のことなのか。かわいい受付嬢の顔を最後までまともに見ることができなくて残念だった。