データの暗号化・その2

シナリオデータの中身を、プレイヤーから隠すことについては、差し迫ってそれほど重要だとは考えていないので、おいおい搭載していきます。

考えていたこと、予定していたこと

  • 中を覗く人は少数派だと考えている(そういった知識と興味を持つプレイヤーは少ないと考えている)
  • 中を見えなくすることについては、テキストより画像を重視している。理由は、画像形式がBMPまたはPNGの場合、エクスプローラのサムネイル機能によって、ユーザーに見る気がなくても自動的に中身が表示されてしまうことがあるため
  • ZIPなどの既存アーカイバによる暗号化やアーカイブ化は、速度的な問題を検証しきれていないため、採用するかは不明(視野に入れてはいる)
  • 既存アーカイバを採用する場合、アーカイブ化の機能がついてくるのでそれを使用する。アーカイブ化しない目的であれば、簡単なスクランブル機能を自前で実装した方が早そう
  • アーカイブ化する理由は、中を見ようという気を起こしづらくすることにある

いろいろと細かい話をすると長くなるので、割愛します(部分アーカイブや差分配布などの話もしなければならなくなるので、きりがないのです)。

暗号化は、バイナリアーカイブ化のついでに行う話

私は、画像も音楽もメッセージも、最終的に一つのファイルにアーカイブ化することが、プレイヤーを“中を覗こう”という気にさせないための工夫に繋がっていくものと期待しています。結果として、必ずしも暗号化のためだけの機能を付けなくてもいいと思っています。

本質的に復号は必要悪であって、大半のゲームプレイヤーにとっては無駄な処理だと思います。

これに対して、アーカイブ化や圧縮には、運用上の(ささやかな)メリットがありそうです。素人が相手のときは、簡単な暗号化の役割も果たせます。

ノゾきたがる派

余談だが、私はゲームの中を覗きたがる派である。

ただ、最近はあまりそういう覗きはしないようになった。少年の頃はスキルアップの目的もかねて、ゲームの改造ツールだの、圧縮メッセージの展開ツールだのを作っていたものだが、やる余裕がなくなってしまった。そうした遊びをしなくなったことが、はたして進歩なのか退歩なのか。

どうしてもノゾきたいときは、本物のノゾキではなく、擬似的なノゾキで我慢できるようになれば、ひとつ進歩である。

進歩……ですよ進歩。たったの千円だし。