詰め将棋を少しずつ
詰め将棋をほとんど毎日、少しずつ解いている。
なお、私は将棋の力はほとんどないと言ってよく、将棋ソフトの8級レベルを相手に苦戦する人間である。
- 作者: 石橋幸緒
- 出版社/メーカー: リイド社
- 発売日: 2006/07/20
- メディア: 文庫
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- 500円。文庫サイズ
- 各ページの表に問題、裏に解答を乗せている。つまり2ページに1問
- 超初心者向け。3手詰めおよび5手詰め
- 文字がデカい。たぶん老人向け
- 初段並みの棋力をつけることが目標のような書かれ方をしているが、全部解き終わってもそんな棋力が身に付くとは思えない……(現時点での正直な感想)
文字が大きくて、問題が大きくて、文庫サイズなのにぎっしり詰め込まれていることもない。一問一問とじっくり向き合える構成をしている。とても初心者に優しい本だ。
私はいつも、棋力という言葉が仰々しく感じられるから、あまり意識しないようにしている。コンピュータゲームと同じで、将棋の力は個人生活、社会生活ともになんの役にも立たない。将棋で強くなることは、アクションゲームやパズルゲームで高得点が出せるようになるのと、それほど意味合いに違いはないと思っている。だから、そんな仰々しく「努力をして棋力をつける」必要などないし、目的意識を持つ必要もない。
その点、本書はとてつもなく柔らかくてイイ。難しい問題なんて、解けないなら解けないでイイじゃないか。延々と考え続けよう。自分に合った問題にじっと取り組み、好きなだけ時間をかけて答えを見つけることこそ、将棋の楽しみなのだ。
そんな声が聞こえてきそうなほどに、本書はゆとりある構成をしている。
私は本書を手に、ひとつの3手詰めを前に答えが分からず二日間、考え込んだこともある。本には「一日五分」などと書かれているが、そんな短い時間だけ考えても面白くないので、気の済むまで考え、飽きたらたとえ解けていなくても、その日はスッパリとやめてしまう。
それを繰り返して、最初の25問までを解いた。