マチコ先生っぽくないマチコ先生フィギュア

伝説の教師「まいっちんぐマチコ先生」再び! 現代風アレンジでより過激にカムバック
http://eg.nttpub.co.jp/news/20060307_01.html

現代風アレンジって……ケバすぎるだろうこれ……。

このキャラクタではマチコ先生とは感じられない。その理由は、このデザイン単体にあるのではなくて、このデザインの女性が登場する作風では、すべての女性キャラクタがギャルゲのごとく美少女チックに設定されているであろう、そのことを連想させるからだ。

たとえば、『ゲゲゲの鬼太郎』でも夢子とネコ娘の二人を、一人のファンの中で両立させることができないのと同様、『まいっちんぐマチコ先生』の中にも二〜三人の美少女キャラクタを追加した瞬間、人気が割れてしまうに違いない。

「マチコ先生」は鬼太郎における夢子やネコ娘などと異なり、かのアニメの中では絶対的な主役であり、一ビットもその魅力が色あせてはならない存在だ。他のキャラクタに負けてはならないのだ。そしてセックスアピールが強すぎてもいけない。

まいっちんぐマチコ先生』というアニメは、一人の女教師を中心に集う、他の教師や生徒たちの暖かく楽しい人間関係を見せる番組だ。視聴者がそれを見て微笑ましい気持ちになれるところに、唯一の存在意義がある。決して下劣な気分になることではなく、キャラクタの個性を押し出すものでもなく、全体として微笑ましく明るい気持ちになれる、というところが重要なのだ。

美少女キャラクタが加わりエロティックさが強調されれば、単なるエロいR指定アニメに成り下がってしまい、PTAの好餌になる。放送当時でさえ、反論できず終了していたに違いない。

だから、ギャルゲ風を思わせる上記フィギュアのデザインは「マチコ先生」には向かない。


……と、書いてみて思った。

私はいったい何を語っているのだ、何を。

前述のフィギュアは、たぶん単なる偶然でしょう。誰かがオリジナルフィギュアを作ってみたら、たまたまマチコ先生に似ている気がしたから、「マチコ先生という設定にして売り出そう」と決めた。

これでいいやおしまい。まる。