作品更新のワクワクとヒヤヒヤ

ローグライクRPG「Elona」公式サイトを覗いてみたのですが、掲示板でのプレイヤーからの要望量が半端ないです。作者的にやりがいはありそうだけど、こりゃあ大変だろうなあ。

ゲームバランスに関するやりとりをみていると、そこは本当に個人依存の領域なんだなと思います。

私自身、ゲームは進めていないので(先日やってレベル9)、深くは関われていないのですが、こちらの制作資料としても面白いです。


ところで私は、人のゲームに更新がかかるとワクワクすることがありますが、不安感もあると感じます。

一プレイヤーの私から見ると、長く遊ぶゲームは、仕様がコロコロ変わると安心して遊べないことがあります。個々の仕様の“善し悪し判断”は個人に依存するので、誰かがいいと思っても他の誰かが良くないと思うことがあり、いま手元で試みている攻略方法がいつ使えなくなるのかヒヤヒヤする、ということは他のプレイヤーにもあるんじゃないかと思います。

自分については、なぜゲームに更新が入るとヒヤヒヤするのか以前は不思議だったんですが、最近は理由が分かってきました。過去の自分の遊び方が、新しいバージョンで否定されたらつまらないんだと思います。これまで時間をかけて思い出を積み重ねてきたのに、新しいバージョンではまた、攻略理論や自分のプレイスタイルを探さなくてはいけない。これまで重ねてきた自己満足はなんだったんだと、精神的に疲れてしまうのです。作者は互換性に配慮したつもりでも、全然配慮になっていないことがフリーウェアのゲームの更新には多いと感じます。

そして、過去の思い出が風化することに不安を感じる理由は、私が普段、作者や提案者の変化につきあえるほどゲーム漬けの生活を送っているわけではないからだと思います。楽しめる範囲で楽しもうとしたら、最初のバージョンで一回遊べば十分、ということになるのだと思います。そこから先は、過去が風化しないうちにアテもなく新作を探します。

そんな状況ですから、攻略途上でクリティカルな部分にアプリ更新が入ると大変です。せめてクリア後に、つまり距離を置いた後に更新が入れば、あまり気にならないのだと思いますが。ゲームを投げるきっかけになりかねません。

以前、私はそれでウルティマオンライン(商業ゲーム)をやめたんですが、課金制のオンラインゲームはサービスの更新が定期的に発生することや、周りの状況に合わせてゲームを遊ぶことが前提なので、この点はしょうがないです。その意味では遊ぶゲームがいけなかった。

そこで、オフラインで楽しめるElonaのような自由生活ゲームには魅力を感じます。テイストはUOもElonaも好きですが、仕様の流動性の面で付きあいやすいのがElonaというわけです。

今のところElonaは、更新間隔が長いことがこの特徴を保っていて、私からすれば頻繁に更新されないことが残念でもあり安心でもあり。更新が少ないのだから、一概にいいことばかりではないんだと思いますが、今後、どんな風に大胆な手入れがなされるのかちょっと興味があります。

Elonaは発展途上で、元来の青写真が今よりもずっと巨大であることが公表されていますから、大きな更新が入ることは確実だと思います。いつどこで、自分のプレイスタイルやゲームとの繋がりを見失うことになるのか、あるいは新要素にワクワクすることになのか、両者の狭間で期待しています。フリーゲームの面白いところだと思っています。