日本の近代史教育

本日8月15日放映のNHK日本の、これから 「じっくり話そうアジアの中の日本」』という番組で、日本の近現代史を授業で詳しく教えていない、という意見が出ていた。以下のような発言内容。

  • 日本の近現代史については、学校の授業で教える際、三学期の最後の方にちょこっと教えるだけで、詳しく教えてくれない

これ、私も長らく気にしていたことだったのだが(私が一番興味のある時代を、なぜ学校で詳しくやってくれないのだ!という気持ちがあった)、町村外相が以下のような主旨の内容を答えていた。

  • 近現代史以前の歴史に力を注いでいることも確か
  • 近現代史を教える場合、教師個人の主観が与える影響が大きい。従って、近現代史の詳細を語ることを避けることが、教育の中で暗黙の了解となっている

マジですか。知りませんでした。十数年の呪縛から解き放たれたような気分です。

それにしてもこりゃあ、現代人が近現代史をろくに知らなくても、仕方がないってものですな。

ちなみに私が小学生の頃は、以下のように教えられていた。

中学生の頃は、さらりと流すだけで、ほとんど近代史はなし。


そういえば以前、TVタックルで出ていた内容だが、こんな主旨の意見が出たことを思い出した。

  • 学校では、歴史の逆をたどって教えていくべきだ

つまり、現代史→近代史→江戸時代という流れで、原因を追及していく教え方だ。これはこれでなるほどと思ったのだが、教師個人の主観が入ることを恐れているうちは、この方法は無理そうですな……。

ただ、現状は、肝心の教える側が、現実から目をそらしているだけのような気もします。日本人の気質が悪い方向に出ている例かと。

暗黙の了解なんかではぐらかすのではなくて、最初から“先生は教えないから、ここにあるビデオ・冊子をすべて確認して、おのおの勉強しなさい”ってわけにはいかないかな。

この方法だと、教材依存になるため問題になるだろうか?

何にせよ、近現代史を、もう少し時間をかけて日本人に触れさせる必要はあると思います。