エロゲが売れないらしい噂と王道ストーリー

エロゲが売れないとのこと。

「規制以前に風前の灯火……」美少女ゲーム業界の辛苦
http://www.cyzo.com/2008/05/post_602.html

どこまで本当かは知らないが(売れない、あるいは倒産寸前ばかりというのは昔からだろう)、もともと水モノ業界だし一生これでメシが食えると思っている人なんていないんじゃなかろうか。

ただ、書かれている通り、そこから別のものに「化ける」ことで生き抜くつもりの人は多いかもしれない。まあそれはともかく。

記事の主旨とは関係ないが、以下の発言が気になった。

以前のように王道のストーリー作品が売れないものだから、倒産する前に一度“アブナイ橋”を渡って売り逃げを図ろうとする中小の業者が相次いでいるんです

「王道のストーリー」ってどんなのだろう。

先日、作成した別記事(まだ未投稿)で類似の語句を書いたところなので、エロゲ界における「王道」がどんなものか知りたい、……とちょっとばかし。

紋切り型という意味だろうか。紋切り型でいいゲームなんて見たことがないので、たぶん違うんだろうけど……。ネットでの話題だと一昔前のリーフが、あるいはkeyが王道なんですよ、みたいな話なら分からないでもないが、それなら狭すぎる話になるのでどうでもいい。

もうちょっと広い意味での王道の話なんだと思うが、それがなんだろうかなーと。


私なら、オリジナルの美男美女が出てくるゲームをどんどん作りたいですな(しまった妄想が入り始めた)。

ちょいと下品で汗くさい、ゴツイところと、格調高く華やかな、か細いところのメリハリが利いてるのがいい。そうなるとベクトルとしてはゴルゴ13や北斗の拳なんだろうか。エロゲには表現の使い分けが絶妙なのはないのかなあ(アリスが良い線行ってることがしばしば)。

ジャンルにしたって、ギャルゲかBLかなんて、私にとってはどうでもいいしなあ。どこで作ったっていい。ゲームにとってジャンルは所詮建前だし、「王道」ってのは作った時点で作った人以外が出しても売れない、というのが私の考えだ。意識しても仕方がない。「王道」は他人が真似るものでも継承するものでもなく、あらたに提唱するものだと思うんだけどねえ。売り手が他人の王道を意識して作ったらたぶん、その時点で尻すぼみ経営が確定なんじゃないか。