ツルツル

最近知りたいことの一つに「祖父は禿げていたか」というのがある。父方の祖父については波平レベルであったことが判明しているが、母方の祖父は若くして亡くなったので、老人になってからの髪の量が確認できなかった。

だが祖母いわく「あの様子ならいずれツルツルだったろう」とのこと。

ううむ、ばあちゃん。もうちょっと夢を見させてくれよ。


祖父の顔を二人とも知らない私だが、祖父が早死にした理由は戦死ではない。それぞれ事情は異なるが、二人とも兵役検査に引っかかって出征できなかった。父方の祖父は、出征できないことが分かると、そのことを恥じて、しばらく家出して雲隠れしていたらしい。

ストレスを抱えると禿げるという。祖父は非国民呼ばわりされることを恐れて禿げたのかもしれない。苦労の多かった戦時には、ハゲ、若ハゲ、十円ハゲ*1が多かったんだろうか。

男の坊主頭が多かった当時でも毎日剃るわけにはいかないから、ハゲの判断はできただろう。となれば現場では、訓練の厳しさをハゲの量で判断したかもしれません。

  • 上官「きさまぁ、ハゲとらんぞ!手を抜きおったな、そこへ直れ!歯を食いしばれ!!」
  • 部下「はい!」 ばきいっ!

みんな殴られたくないからハゲを増やす努力をしたかも。坊主頭のうち何割かはたぶんハゲ。

*1:おっと、当時の十円は紙幣ですな。となれば十銭ハゲと言った方がしっくりくる