どれがいいんだキャットフード

キャットフードの買い物に行ってきたんだけど、商品の種類が大量にあって、どれを買えばいいのか分からない。売り場に立ったら四方八方が缶だらけ。何百商品あるんだろう。

なぜ猫向けというだけでこんなにあるんだ!?畜生のエサのくせに、かくも人間様を悩ませるこの状況、これでいいのか世の中!

かたや人間向けの即席食品というと、総菜と冷食と乾麺を足しても、こんな数にはならない。缶詰を足せば超えるけれども。

人間も、缶だけで何とかなりませんかねえ。共働き夫婦が増える昨今、料理に手間をかけられる世帯は減っているはずで、そうなれば猫の缶詰と同様、陳列棚に立って四方に手を伸ばすだけで、今日の夕食が作れてしまうような店があると便利だと思うんですが。

……なんて書くと横着な人間だと思われそうで。当たらずとも遠からずということで、どうかよろしく。


人間の食品が缶だけで提供されていると、むしろ大変かもしれない、と考え直した。

考えてみれば、猫の缶ですらこれほど迷うのだ。人間の缶が数千種類並んでいたら、選ぶのにどれほどの時間を必要とするやら。むしろ選択幅は狭められている方が良いのかもしれない。

生魚なんか、私が買いに行く夕方から夜には、店にほとんど残ってないから、いつも助かっている。いわく「今日はアジしかないからこれを焼こう」「今日はイカしかないからこれを煮よう」といったように考える必要がない。残りものを選ぶだけで済んでいる。

ありがとう売り切れが多くて!これからも商品は少なくしてください!

……と書くと、やっぱり横着な人間だと思われて、いよいよ取り返しがつかなくなってきた気が。

失われた名誉は最初からなかったものとして、取り戻さない。これは横着のせいではなく、潔く清廉な性癖を持ち合わせているからと、己に言い聞かせつつ、充実した明日を迎えたいと思います。