Elonaの楽しい信仰リレー

Elonaには信仰という概念がある。

キャラクタが信仰している神様の特徴に従い、能力値がアップしたり、特殊能力を得たり、有用なアイテムを貰えたりする。

信仰しないメリットはないが、するメリットはあるため、多くのElonaプレイヤーが信仰を活用するようだ。

信仰を開始すると以下のように、キャラクタ情報画面に信仰している神様の名前が表示される。

神様には以下がある。個々の特徴はゲームに慣れるまで価値が分かりにくいが、要はいろいろな神様がいるので楽しく活用しましょうということだ。

機械のマニ 銃器の扱い・鍵開けが巧くなる
風のルルウィ 行動速度の強化
元素のイツパロトル 火・冷・電に強くなる
収穫のクミロミ 畑で栽培しやすくなる
地のオパートス 筋力と防御にボーナス
幸運のエヘカトル 良質アイテムの入手率が上がる
癒しのジュア HP回復関連の特殊能力

キャラクタ性が話題になる

Elonaの神様にはキャラクタ性がある。

プレイ中にはあまり意識する必要のない信仰だが、時折聞こえてくる神様のセリフに特徴があるため、これがElonaプレイヤー間での話の種になる。

例えば入信時、つまり信仰を始めるときに発するセリフは以下の通り。

機械のマニ
「入信者か。私の名を貶めないよう励むがいい」

      • -

地のオパートス
「フハッハハハハ。逃がさんぞ!」

      • -

幸運のエヘカトル
「わ〜ほんとに信じてくれるの?くれるの?」

      • -

癒しのジュア
「べ、別にアンタの活躍なんて期待してないんだからねっ」

上記のようなメッセージは入信時の他、捧げ物をするとき・睡眠時・改宗時・ゲーム再開時などに流れるのだが、単にメッセージが表示されるというだけで深い意味はない。

セリフを発する際に外見が示されるわけでもなく、ただ上記のメッセージが流れるだけなのだが、その想像しやすいキャラクタ性は今や多くのElonaプレイヤーに定着しており、話の種にされるのみならず、イラストや動画が作られたりもしている。

祭壇に捧げ物を捧ぐ

信仰が強いほど神様から得られる恩恵が強くなるため、プレイ時間をかけて信仰を養う。

神様に対する信仰の強さは、睡眠回数と捧げ物の量で決まる。神様ごとに好物が決まっていて、祭壇に好物を捧げるたびにその神様への信仰度合いが強くなり、信仰ボーナスが強化される。

例えば「地のオパートス」は鉱石が好物なので、鉱石を捧げ続けると主人公の「筋力」が上がっていく。「風のルルウィ」なら速度アップ、「機械のマニ」なら鍵開けスキルアップという具合だ。

神の下僕でわいわい

Elonaというゲームは多くのローグライク同様、主人公一人プレイで進めるところから始めて、一人でゲームクリアできるようになっている。

パーティとか仲間とかいう概念はないが、それらとほぼ同様の「ペット」という機能があり、何人もの仲間を連れて攻略することができる。

信仰をある程度まで深めると、神様ごとに特徴のあるキャラクタ(神の化身)がペットとして下賜される。

ペットの入手手段は他にもいくつかあるが、神の化身は有能なキャラクタであるため人気が高く、プレイ上の意図的な縛りを設けでもしない限り、最低でも1〜2人は欲しくなる。

とりわけ高い人気を感じるのが「地のオパートス」がくれる「黄金の騎士」で、必ず女性であるため通称「オパ子」と呼ばれているそうだ。

オパートス自体は豪快な男神を感じさせるキャラクタ性があり、筋力ボーナスや荷物運びボーナスという特徴からは想像しにくい女戦士を下賜してくるところにギャップを感じて、魅力が際だつのかもしれない。

改宗すると罰せられる(痛くない)

一度に信仰できる神様は一つだが、Elonaでは信仰を他の神様に乗り換える、すなわち「改宗」することもできる。

改宗すると現在の神様に怒られ、罰が与えられる。

ところが与えられる罰がしょぼいため、多くのElonaプレイヤーが、わりと気軽に神様を乗り換えてしまう。

それどころか、改宗後に新しい神様から貰えるアイテムやペットがおいしいため、なるべく多くの神様を渡り歩いて多くのアイテムをゲットしようという不届きなプレイスタイルが跡を絶たない。

捧げ物を集めつつ、多くの神様を渡り歩くプレイは俗に「信仰リレー」と呼ばれている。

先に述べた通り、様々なキャラクタ性に触れることができ楽しいプレイスタイルでもあるので、私もよくやっている。

まったり捧げ物を集めている間は、そのElonaプレイにのめり込んでいる時期かもしれない。