吃音

吃音なんて言葉があることさえ知らなかった。

だけど、身に覚えがある。

吃音(どもり)ドットCOM
http://homepage1.nifty.com/heroiga/index.html

私も吃音の症状があるように思う。ある場面に来たときに言葉につまって、どもってしまう。子供の頃からあった症状だしあまり気にしてなかったけど、いざというときに言葉を出せないと、大きな悔しさがこみ上げてくる。

しかも私の場合、大抵は議論や説得などの重要な場面で症状が発生するので、人間関係に影響を与えたりする。まぁ声のどもり程度で相手を小さく見たり、言葉の間違いにつけ込むような人間と無理に仲良くやっていこうとも思わないので(多くの人は無意識のうちに人が変わる。いじめ問題に見られるように、人間には、他人の弱いところを確認することで自我を保とうとする傾向があるので、やむなきことではあるが、残念ながらかなり多くの人がこちらに対する態度を微妙に変えてしまう。っていうか私も相手のミスにつけ込んでるなたぶん)、逆に人間観察に適している瞬間ではあるのだけれど。

私の場合はあまり症状が重くない(と思う)から、問題になりづらいのかもしれない。

だけど、「あの症状」が病気と言われて少しショックを受けた。ひょっとして上記のサイトを見つけない方が幸せでいられたのか?

言葉詰まりの原因は後天的に与えられたもので、正常に喋れるときとそうでないときで、驚くほど口のまわり方に差が出る。だから症状が出る状況も原因も、だいたい目星はついてるのだが……、まぁ病気と言われれば確かに病気だろうなぁ。少なくとも、精神に因るところが大という部分は間違いない。症状の出る人にしかあの瞬間の辛さは分からないだろう。

サイトを読んでみると、のっけから随分と大変そうなことが書かれている。重度の人は辛いんだろうけど、ついさっき知った身としては、「辛いのかなぁ」と考えてしまうほど遠い感覚だ。問題に直面したときにはかなり困っているのだが、数十秒後にはのど元過ぎて熱さを忘れているというか………何事もなかったかのように次のことを考えているように思う。

直すとか直さないとか考えたこともない。話し方をコントロールするためにトークを学ぼうと思ったことはあるが、これは病気という要素を考慮していなかったからだ。

サイトの内容は、文量が多いのでまだ読み切れていないが、かなり興味を持った一件でありました。