新・御神楽少女探偵団(アダルト)の三作目

推理アドベンチャー御神楽少女探偵団』の三作目。十ものシナリオを経て、ようやくメインディッシュに来た。

シナリオ一本だけ終了。ボリュームはそれほどなく、諸事情により難易度は低いので、一晩もかからない。

……が、これはひどい…酷すぎる。少し覚悟はしていたが。御神楽少女探偵団の良さの多くが失われたことは確かだ。

ただしギャルゲとしては悪くない出来だと思う。

ストーリーは追いかけたいので、一応最後まで試してみるつもり。

しかし、とりわけピックアップするようなゲームでないことは分かった。三作目は普通にエロゲとして作成したゲームだろう。

当初述べた通り、『新・御神楽少女探偵団』のパッケージには、かなりのボリュームと御神楽少女探偵団のいい部分が伝わる構成が盛り込まれているので、商品としての価値は高いと思う。


どこぞの情報によると、御神楽少女探偵団の設定年は、サクラ大戦の五年前らしい。

世界観的にみた場合、私は御神楽少女探偵団の方が好きですな。大正らしさをうまく表現し、物語に巧く活かしている部分は大きい。大正のことはよく知らないけど、真面目に雰囲気を伝えようとしていることがひしひしと伝わってくるし、作り手の意志が明白だ。最初の二作については、かなり勉強していなければ作れない内容になっており、大正時代を採用したことについて魅力を感じる(ゲーム性は全然違うので、ゲームとして比較することはできないんだけど)。

だけど、はじめからギャルゲとして生まれたサクラ大戦がギャルゲファンを終始つかみ続けたことに対して、ギャルゲなのに渋く奥ゆかしい表現を忘れない御神楽少女探偵団が、三作目でエロゲに変化したこと、はたしてどちらがいいのかねぇ。

旧作の御神楽少女探偵団の、多くのファンにとってはきっと、二作目の「続」で終わりにしたい心境だろうね。