サツのご厄介になる

ある日、自転車をこいでいたところ、先回りしたパトカーに道を遮られ、警官に呼び止められてあれこれ質問されて、何分か後に解放された。

質問されながら、要求されてもいないのに慌てて免許証を取り出そうとした自分が情けない。なんの罪か知らないけど自分は無実なんだよお、とアピールしたくてつい張り切ってしまったのですが。実は最後まで名前すら聞かれませんでした。

どうやら乗っていた自転車が怪しかったようで、車体番号とやらを確認されつつ、こう言われた。

「古い自転車ですね。何年前のですか?鍵がないようですね。防犯のため鍵を付けるようにしてください。百円ショップで輪っかの鍵とか買えますから」

くそっお巡りめ、こんなにいい男を怪しむなんてどうかしてるぜ。チャリはボロいが心は錦。男は心意気よ!自転車なんぞに目を奪われおってからに。顔と心を見ろっ。

ええと、警察官のおふた方、お疲れ様でした。お二人の方が私よりイケメンだったかもしれません。次は美女警官でお願いします。悪いことしてなくても悪いことした、って言っちゃいそうだけど。