廉価マザーボードでSATA(3Gb)とUSB3のHDD速度を比べてみた
新年早々、悲しい出来事から。結構前の話になるのですが、ピンク色の外付けディスクが逝きました。以下で紹介していたやつです。
http://d.hatena.ne.jp/kumashige/20110515/1305465787
ピンク色なので、壊れたときはショックでした。ピンクなのに逝くなんて。
なお、同時に写真に写っていたPCについても、その後、お役御免となった模様。
今はもっと性能がいい(はずの)マシンを使用しております。
購入したPCは、Core i7、SSD250MB、メモリ16GB、BD−RW、Win8Proの64bit、Officeホーム&ビジネス、廉価ビデオカードつきで12万円という、コストパフォーマンスがいい感じのスペック。あまりやらないけど3Dのゲームが、わりとまともに動いております。
コンパクトで汎用性のあるPCが好きなので、性能もテキトーに考慮しつつ、そういうマシンを購入したんだけど、これが今、ちょっとした問題になっている。
SSDは容量が足らないでござるの巻
SSDにした。それはいいが、容量が少なすぎた。
家のネットワークには容量確保の為、NASを置いてある。だけど、NASではできない、大容量の仕事があるのだった。Hyper−Vだ。
仮想マシン用のディスク容量確保に向け、ローカルディスクを増やそうと試みるも、私のマシンはスリムPCの為、空きベイがない。それに、大きなディスクを付けて騒音を増やすことは本意では無いので、付け外ししやすい外付け2.5インチHDDに目を付けた。内蔵用のディスクを外付けしよう。
現在のマシンには、他にも問題がある。
- USB3がない。
- eSATA(外出しのSATA)がない。
- H61系という、エントリー向けマザーボードの為、性能があやしい。
- (CPUとメモリだけは、わりと豪華。)
贅沢な要件を満たす廉価PCを購入した為、マザーボード性能と空きスペースの問題が同時に生じたのだ。
ないなら小さいものを付ければよい。ということでUSB3のPCIEカードを取り付ける一方、内部の空きSATAポートにケーブルを刺し、ケースの外に伸ばした。どちらもロープロファイルという、スリムPCに特徴的な、狭いスロット幅に対応した物を調達。SATA外出しは800円、USB3は2300円。
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eSATAとUSB3、どちらか速い方を使うのだ。理論値だけならUSB3だが、噂を聞くに、必ずしもそうではないようなのだ。それに、今回は接続の仕方が仕方だし、計ってみなければ分からん。
ディスクはSATAの6Gb対応だが、性能は3Gbどまり
旧マシンのHDDは3.5インチながら5400回転、SATA速度3Gbの代物でした。
時代は若干進み、HDDの性能は向上。しかしeSATAケーブルの仕様および、私のマザーボードが安物というコンボにより、新マシンでは、どう接続してもSATAが旧速度の3Gbで動く。ここはコストパフォーマンス的に、妥当と思っております。
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以上、二つ合わせて1万7千円也。ケースについては、SATA・USBどちらでも動く。2本刺しです。
SATA(3Gb)とUSB3(PCIE×1、Gen2)を比べた
CrystalDiskMarkというフリーウェアを使用して、ベンチマークテストを実施。
表は分かりやすくなるよう、SATA(3Gb)の性能を1として、倍率・色グラフで示しました。参考値として、SSDとRAMディスクも示していますが、直に比較するような数値でも無い為、色は付けません。そして右端は、旧マシンのHDDです。
結果は真ん中の二つ。
- 外出しSATAと、PCIEスロットのUSB3に、差は少ない。どちらでもOKだと思います。
- すべてのHDDのランダム性能は、アテにできません。バスの速度関係ない。ひたすら遅い。
SSDなしでは生きていけないことを再確認。そして追加HDDはUSB3運用でいいや。
USB2については、運用はあり得ませんが、当該PCのUSB2からの電源供給により、SATA接続動作を確認しました。SATAは電力がない為、SATA接続をする場合は電源のみ、USB2か3からとります。このとき、電力の小さいUSB2供給については、電力不足の不安があったのです。今回、電源はUSB2でも3でも動作しました。ということは、私のマシンでは、性能的にも電力量的にもUSB3カードは不要だったと言えます。
旧マシン(右端)のランダムリード(QD=32)性能が高いのが謎。使い込んでいるディスクなので、円盤の外側でテストした影響だろうか。
後で調べたら、PCIEカードスロットに直接、2.5インチディスクを取り付ける手もあった
スリムPCなので内蔵ディスクはこれ以上無理かと思ったが、拡張スロットに千円未満のダミー板を取り付けるだけで、2.5インチHDDを内蔵できる模様。
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現行マシンの空きスロットはもう無いけど、外出しSATAを外せば取り付けられるので、カードの確保だけしておきました。
旧マシンにはすべてがあった
冒頭の写真、よく見ると大切なことに気づく。
- 旧マシンには、USB3があった。
- 旧マシンには、eSATAがあった。
- 旧マシンは、SATAの6Gb転送に対応していた。
- 旧マシンには、そもそも大容量のHDDがあった。
旧マシンにあるものは多くが、新マシンにも付いているだろうと、たかをくくったのが誤りでした。
マザーボードにもスペックがあります。汎用性を考えるなら、購入時にキチンと見ておきましょう。
ただ、HDDのみでは遅すぎるのと、32ビットOSはメモリが少なすぎるのとで、古いマザーボードがいかに優れていても、現行マシンの体感作業速度には及ぶべくもありません。ボトルネックの解消が最重要ですな。