らんちゅうの餌

父が、らんちゅうの餌にするために、田んぼから大量のミジンコを持ち帰ってきた。

……これでは何が何だか分からないが、水中にある白くチロチロとゴミのように湧いているものがミジンコと思われる生物だ。

それにしても、もの凄い数だ。らんちゅうはまだ稚魚であるため、口が小さく、大きなミジンコは食べることができない。大人のミジンコが子供を産み、小さいミジンコが現れたらそれを食べる、という狙いがあるようだ。それでも多い。壮絶な数だ。少々不安。

ちなみに、奧の壁に張り付いている黒い小石のような生物はタニシだ。タニシは、水槽の掃除屋の役目を担っており、腐りかけの卵やらプランクトンの死骸やらを食べてくれる(はず)。ご覧の通り餌が豊富であるため、タニシの餌には事欠かず、よく見ると壁にタニシの卵の塊がいくつも張り付いている(写真では分かりづらい)。

また、ピンぼけしていて鮮明ではないが、手前の壁に張り付いている白いウジ虫のような生き物(ミジンコより大きい)も存在する。これが何であるか分からない。生きて動いているため、タニシは食べてくれない。らんちゅうが大きくなれば食べてくれるはずだが、それまでにどれだけ増殖するか見物だ。

どうも、この水槽に入っているらんちゅうの成長は遅いようで、ふ化からひと月ほどが経過するが、まだ二センチ弱の大きさしかない。メダカよりもずっと小さいのだ。餌がうまく行き渡っていないためと思われるが、うまい方法が思いつかないので少しずつ育成しているようだ。私は、中に入れてある稚魚の数が多すぎるためではないかと思っているのだが……、はたして。


「白いウジ虫のような生き物(ミジンコより大きい)」と書いた生物は、「カイミジンコ」ではないかという予想。母が「どら焼きのような形をしていて、蓋を開いて餌を食べる」ところを目撃したためだ。どうやら、他のミジンコを食べるらしい。
http://kaizuken1.ld.infoseek.co.jp/newpage50.htm
http://cyclot.hp.infoseek.co.jp/sonota/kaimiji1.html

余談だが、ホウネンエビもそこそこいる。さすがに大きなホウネンエビは、らんちゅうの餌にはならない気がする……。