v1.14 制作途中経過・その4

現在まで、制作途中経過で示した新機能二十項目のうち、比較的簡単そうなものから以下八項目分の機能を追加しています。

あまりヘビーには進めていませんが、機能だけであれば、感触としてはあと一ヶ月かかるかどうか、といったところです。ただしサンプルゲームができあがらないので、すぐにアップできるかは難しいところです。

迷宮入り時などのメッセージ

雰囲気に関する機能。カスタムゲートに、移動直後に表示する簡易メッセージを設定。

設定しておくと、ゲーム中にパーティがカスタムゲートで移動した直後、移動先が街以外だった場合に、設定されたメッセージを最大三〜四秒程度表示する。

これは、元ネタにしているFC版Wizardryで城下町から迷宮に降り立つ際、"ENTERING PROVING GROUNDS OF THE MAD OVERLORD"と表示されるが、これと同じ役割を担う。

参考画面は以下。

メッセージの回りに見えるメニューはキャンプ画面で、街から迷路にゲートで移動した直後はキャンプ画面に移行する。キャンプ画面そのものは現在制作途中。

状態の時限変化

時間切れにより状態が消滅した瞬間、別の状態を付加させる機能。状態設定画面から設定する。

状態の変わり目には何のメッセージも表示されない(プレイヤーが注意していなければ気づかないうちに変わっている)。

元ネタはいくつかあるが、一つにはファイナルファンタジーシリーズの「時間が切れると死ぬステータス(カースの魔法か何かでしたっけ?)」がある。

循環変化も可能であるため、たとえば三色変化すると一巡するステータスを作りたい、といった要望向けにも(あるのかそんな要望……)。

石の中

パーティが進入すると、画面に「石の中」と表示させて全員に死亡状態を付加する機能。マップ編集から各ブロックにフラグの設定(ダークゾーンなどと同じ形態)を行う。

今のところブロックにしか設定できないので、迷路の範囲外にテレポートすると石の中や空中扱いになる機能はない。(範囲外のフロアを指定するとテレポートに失敗する点は従来と同じ)

石の中に突入したときにちょっとした仕掛けをしておくことが可能。まず、パーティがブロックに移動したときの処理の順序について確認すると、以下の通りとなっている。

  1. 時間経過
  2. マッピング処理
  3. ターンテーブル
  4. ゲート来訪記録
  5. テキストメッセージ
  6. 石の中判定と死亡状態付加
  7. ワープ
  8. シュート
  9. 全滅判定と全滅処理(全滅していたら以下は実行されない)
  10. イベント、戦闘、状態影響、全滅判定、etc...

ゲーム中にパーティが石の中に突入しても、全滅判定が行われるタイミングは簡易ワープの後になっている。このため、石の中から別の場所にパーティを移動させ、そこで全滅処理をさせることができる。(石ブロックの数が多いと設定が面倒くさいが)

また、石のブロックでもテキストメッセージを表示させることはできる。

石ブロックにおける迷路表示はダークゾーンと同じく、真っ暗になる。

(上記順序は、石ブロック機能をのぞいてv1.13現在でも有効。このため、イベントによってパーティを全滅させたあとで別のブロックに移動させることで、場所移動とメッセージ表示とゲート来訪記憶を行った直後に全滅処理に入らせることは現在でも可能なはず。未確認)

PC側戦闘時状態付加ブロック

ブロックごとに、「戦闘時に付加する状態」を設定しておき、戦闘時にパーティ側に状態を付加する機能。最大八種。

これによって、たとえば地形による有利不利を設定することができる。

インデックス範囲指定の宝物出現設定

宝箱に設定するアイテムを、従来のグループではなくインデックスの範囲で指定。出現率も併せて設定し、宝箱あたり四範囲まで設定できる。

ひとつの範囲あたり一つ、アイテム頻度に応じて出現する。

これは、Wizardryの宝箱アイテム定義の仕様を元にしている。

グループとの併用も可能。

アイテムの装備箇所を複数候補にする

複数の装備箇所の中から、プレイヤーが一カ所を選んで装備する装備品の形態。

従来の装備品は、編集側で複数の装備箇所が設定されている場合、ゲームでは設定されているすべての装備箇所が空いていなければ装備できなかった。

装備品ごとに、全箇所要求か一箇所選択かを設定する。

元ネタはいくつかあるが、指輪を二つまで自由に組み合わせることができるDiabloが主な参考もと。また、両刀武器や、パソコンの拡張スロットのような定義も可能になる。

属性必要最高値

属性(クラスなど)の選択をする際に、選択可能とする最大値条件を設定できる。

従来は最低値のみ設定が可能で、各パラメータが必要値以上であればクラス選択が可能になる、という仕組みだったが、最高値を決めることによって「パラメータが高すぎる場合、○○を選べない」設定が可能になる。

装備アイテム性能・状態影響・アイテム称号影響の“最小値保証”と“最大値制限”

能力値の最小値を保証したり、最大値を制限する設定を行う機能。

従来は能力値への加算(減算)と定期回復(定期減少)しかできなかった。

たとえば、「カシナートの剣」を装備している間、攻撃回数五回を保証する、といったような使い方をする。