最近のこと
久しぶりにゲームブックの話題。一体何ヶ月ぶりだろう?
書きたいことはたくさんあって、だけど材料を用意する余裕がなくて。
新作『魔人竜生誕』
先ごろ創土社より、新作ゲームブック『魔人竜生誕』が発売された。良作であるとの話を聞く。
これは業界的にビッグニュースであろう。新人作家による硬派ゲームブックの新作などまさに十数年ぶり。
『魔人竜生誕』は、一般から応募した作品の中から出版社が選んだ、という点もポイント。この作品は新書サイズでページ数445、単価1,300円もするそれなりに覚悟のいる作品である(回転速度を重視していない、消費者が気軽に手に取れない価格帯、といった意味)。
パソコンのゲームだと類似の機会はなかなかない。本であるが故に可能なのだ。個人的に同人界でPCゲーム作品を出すことがあるのだが、はじめは小さな世界で自分の良さを発揮して、いずれ輪を広げていこうというスタンスには共感が感じられる(私が勝手に感じている)。どのような人気創作でも、はじめは“無い”ところに挑戦することで始まる。
私自身はまだ未プレイだが、Amazonで購入済みなのでいずれ感想を記事にできると思う。
現時点で言えることは、本が分厚く期待できそうだということ。
デジタルゲームブックについて
『蠅声の王』については、別途期待している。一つの試金石であるように思う。
それ以外に、いまゲームブックについて個人的に言えることは、「6.PC向けゲームブック風ゲームの制作案」で語っていることをある程度形にしたり、手応えを確認したり、証明したりしてみたい、という方向。
主旨としては、個人的にPC向けのADVを制作しているので、そこに用いているノウハウとゲームブックの経験は別物ではない、という点が一つ。それと、本とコンピュータの違いを、プレイヤー側の感覚も含めて明確にすべきである、という点。
これは、実際にモノを作り示しながら触れていくことが一番だと感じているのだが、その時間をとれる見込みが立っていない点が問題。