リンゴを食うと出る

私は昔から、便器の上に座っているとくだらないことを考えがちだ。けれども最近は大人になったせいか、あの無為な時間を有意義な時間に変えられないかなぁと思う所存です。


先日から、大量にいただいたリンゴを少しずつ食しております。いつも包丁で切るのが面倒くさいので、丸ごとかじって一個単位で食べてしまう。

この方法でリンゴを食すと、皮も食べてしまうため腸が活発になるせいか、翌日はお通じが素晴らしいことになる。

そこで毎朝、思うことがある。出ているそれはリンゴなのか、リンゴによって押し出された別のものなのか。リンゴのウンコなのかウンコはリンゴじゃないのか。

シャープペンシルに替え芯を入れたとき、カチカチ押して芯がでてきたと思ったら、古くて短い芯だったりしてガッカリすることがある。あれと同じでリンゴ食後の排泄物も、リンゴそのものなのかリンゴの犠牲となった他のものなのか。リンゴだったらなんとなく嬉しい。

きっと、リンゴの消化と吸収に要する時間を調べれば大まかな真実が判明するのだろう。さらには、リンゴの前後に食べたものを記録していけば、排泄物の形状と照らし合わせて、「朝、何が出たか」のより詳しい情報が得られるはずだ。

……と、そんなことが判明したからといって何がどう有意義になったのかよく分からないけど。無為な時間をいかに飾っても無為なままってことでしょうか。

ゼロにいくつを掛けてもゼロ。科学的にいえばそういうことか。

最近、リンゴを食べる前に声をかけたくなります。「明日の朝、ふたたび会おうぞ!」

「見送り」の音声データはハードディスクに永久保存しました。

http://d.hatena.ne.jp/lovepotion/20071213/1197555472

それだけです……。