クソゲーの起源と将来

クソゲー。面白い言葉を考えた人がいるものです。語呂がよく、使うときに気持ちいい。私のまわりで誰が言い出したか記憶にありませんが、案外、日本で最初にこの言葉を使ったのは、あなたかもしれません。

古くはなんて言ってたんだろう。ジャンケンやまりつき、鬼ごっこ、かくれんぼ、ゴム飛び、あやとりなど、ゲームと呼べるものは古くからあるが、つまらないゲームも昔からあったはずだから、クソゲー相当のゲームもあっただろう。

歴史の資料には「糞遊戯」とでも書かれてるんだろうか。だけどクソゲーと訳すのは間違いで、本当はウンコを使う遊びだったかもしれない。渋く奥ゆかしい和紙の中に、毛筆体で「糞遊戯」と力強く書かれた資料を前に今ごろ、歴史の先生方がクソゲーかウンコ遊びかで激論しておられることでしょう。いずれ発見される菅原道真の書「糞遊戯」が「なんでも鑑定団」で数千万円の値が付く日も近い。

ひょっとしたら平安の時代、藤原道長の息子が「今どき、蹴鞠はもう古いでおじゃる。糞じゃ糞じゃ」とか言ってたかもしれません。だって父親がベーゴマやメンコを遊んだからと言って、その息子が受け継いで遊び続けるとは限らないだろう。たぶん今と大差なかったのだと思います。

そうやってクソゲー化した蹴鞠を、千年の時を経て復活させようと頑張る人たちが現代にいるわけだから、ひょっとしたら「たけしの挑戦状」や「スペランカー」も西暦三千年頃に復活するかもしれません。