バレンタインというかチョコの華やかさが気になる

以下の記事によると、バレンタインの時期にチョコレートがもらえるかどうか、世の男性の大半が意識しているのだそうだ。

“バレンタイン”男のホンネ
http://gendai.net/?m=view&g=syakai&c=020&no=35354

この時期になると、メディアがバレンタインデーのことを一斉に報じるし、スーパーや百貨店に行けば入り口付近に大量のチョコレートが並び、しかもその陳列は派手である。私がスーパーでバイトしていたときには、専用のワゴンを並べてチョコ売り担当にさえなった。それだけ目を引くように売る側が努力しているのだから、消費者がまったく意識しない方が難しいんじゃなかろうか。華やかな売り方を見て意識する感じ。

要するに、チョコが欲しいんだ、男は。

要するに、チョコを売りたいんだ、店は。

バレンタインデーの翌日には、在庫をすべて割引価格で処分しにかかる。たいがいは三〜八割引にして他のチョコレートと一緒に並べる。偶然それを見つけた男性が購入することがあるので、確かにこの時期の男性がチョコレートを購入する確率は普段よりも上がるかもしれない。ただ、いつもの癖で買っている人が大半だろうけど。

ちなみに割り引いても売れなかったチョコは私がいただいておりました。「ボクは余りものなんていりません。他の恵まれない男性にあげてください!」なんて言う勇気があろうはずもなく。

個人からもらえない人間が、棚からぼた餅でチョコをもらうのはかなり虚しい。嬉しいんだけどやっぱり虚しさがある。なにせ、もらったものは自分があれだけ売ったあとの残り物であって、それだけがその年に唯一もらったチョコレートだったりする。しかもタダでもらっておいて言うのも何だが、余りもののチョコには「不味い」ものが多い上、同じ商品ばかりが残る。

一度、妹に「どうだ凄いだろう。今年はこんなにもらったぜ!」と余りものを見せびらかしたことがある。けれども速攻で「どう見ても全部義理じゃない?」と返されてしまった。

やーいハズしてやんの。実は義理にも満たない代物です。世の女性が目を向けず売れ残った奴ですから! 義理にもならないチョコが手に入るのは店員だけ、と悔し紛れに自分に言い聞かせた。

本当に悔しいのはそのあと、妹が私にチョコレートの残り物をくれたことである。手作りしたときに失敗した奴らしい。それがその年で一番うまかったからなおさら悔しい。